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投稿日: 2018.10.30 12:45
更新日: 2018.10.30 12:55

「気づくのが遅れた」石浦を大失速させた違和感。SF14への感謝と2019年タイトルへの奪還宣言

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スーパーフォーミュラ | 「気づくのが遅れた」石浦を大失速させた違和感。SF14への感謝と2019年タイトルへの奪還宣言

 予選でライバルの後塵を拝しても、決勝で巻き返してポイントを稼ぎ、最終戦前にはチャンピオンの本命にまで挙げられていた石浦宏明(P.MU/CERUMO·INGING)だったが、その鈴鹿では見せ場なく、ランキング3位でシーズンを終えることになった。2018年最終戦のスーパーフォーミュラの石浦はなぜ、誰もが予想できなかった大不振に陥ってしまったのか。

 今季の石浦は初勝利こそ第5戦もてぎと遅かったが、それまでのレースでは決勝で予選順位以上の順位でフィニッシュする粘り強さとを見せ、その走りの安定感とセットアップを外さない優勝請負人である村田卓児エンジニアとのコンビで、最終戦前にはランキング2位で4ポイントビハインドながら、逆転王座の可能性が高いと予想されていた。

 しかし、土曜日の予選ではまさかのQ2敗退で、決勝もレース戦略的にも厳しい11番手スタート。いざレースがスタートしても、トップのマシンのレースファステストタイムが1分41秒台に入るなか、石浦は1分43秒後半の苦しい展開となり、今までのように順位を上げられない。結局、予選順位と同じ11位フィニッシュでまさかのノーポイントで最終戦を終えてしまった。

 レース序盤には7番グリッドスタートの小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)との接触があり、ペースが上げられなかったのはその影響かと思われたが、実は石浦はわずかな違和感ではあるが、タイトル争いには大きなトラブルを抱えていた。

「可夢偉と接触した影響はありません。決勝でロングランで走ったら、クルマではっきりとした違和感がありました、これからその原因をチェックしてもらうことになっています」と石浦。ペースが上げられなかったのはクルマ側の原因だが、石浦はそのトラブルを気づけなかったことを悔やむ。

「僕も気づくのが遅れた。決勝のロングランで走って、これはちょっとおかしいなと気づいた。今朝のフリー走行で極端にペースが悪かったですし、昨日からあった症状かもしれない」と石浦。

 この週末、石浦だけでなく多くのドライバー、エンジニアを悩ましたのが、セッションごとに大きく変わった路面コンディションだった。土曜日の午前はウエットコンディションで、序々に路面が乾いていく状況。そして土曜の午後には雨上がりのドライコンディションで予選がが行われたが、雨上がりのグリーンな状態から始まったため、走るごとに路面にラバーが乗り、コンディションが良くなっていった。

「(クルマの異変に)気づくのが早ければ、もっと事前にチェックして見てもらえたんですけど、僕もそれまでどうして速さを出せなかったのか分からなくて、路面のコンディションなのかなとかいろいろ考えていました」と石浦。

■最後のSF14でのスーパーフォーミュラと2019年SF19への期待


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