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 2019年の全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するcarrozzeria Team KCMGは、フォーミュラ・ニッポンで2度のタイトルを獲得した経験を持つ松田次生をチーム監督に起用したことを発表した。

 既報のとおり、KCMGは2019年もパイオニアが展開するカーナビ・カーAVブランドの『carrozzeria(カロッツェリア)』のサポートを受け、carrozzeria Team KCMGとしてシリーズに参戦。小林可夢偉を継続起用し1台体制でシリーズを戦う。

小林可夢偉がドライブするcarrozzeria Team KCMGの18号車マシンカラーリングイラスト
小林可夢偉がドライブするcarrozzeria Team KCMGの18号車マシンカラーリングイラスト

 チーム監督に就任することとなった松田は、シリーズの前進であるフォーミュラ・ニッポンで2007年と2008年にタイトルを獲得し、スーパーGT GT500クラスでも2014年と2015年にチャンピオンを獲得している。

 また、松田は2014年にWEC世界耐久選手権のシルバーストン戦でKCMGマシンをドライブし、その後もKCMGのドライバーとしてル・マン24時間やマカオで行われたFIA GTワールドカップ、オーストラリアのバサースト12時間などのスポーツカーレースに参戦しており、KCMGとのつながりは深い。

1990年の長谷見昌弘車のカラーリングを再現したKCMGのニッサンGT-RニスモGT3とともにFIA GTワールドカップに挑む松田次生

 そんな松田のチーム監督就任により、2018年までKCMGのチーム監督を務めた土居隆二はチーム代表のポジションに就くことになった。また、今発表にあわせてトラックエンジニアにライアン・ディングルが加入することもアナウンスされている。ディングルは全日本F3選手権でキャリアを重ね、2017年はSUNOCO TEAM LEMANSのエンジニアとしてフェリックス・ローゼンクビストを担当。翌2018年は同チームのチーフエンジニアを務めていた。

 土居チーム代表は「国内最高峰のフォーミュラカーシリーズ参戦10年目の節目となる今シーズン、新たに松田次生監督とライアン・ディングル エンジニアの2名をチームに迎えることとなり、大変うれしく、また心強く思っております」と松田監督の就任についてコメント。

「松田監督は2014年から現在に至るまでドライバーとしてKCMGに深く関わってくれていますし、現在レーシングプロジェクトバンドウに所属するライアンも2015年の全日本F3選手権においてKCMGの(ストゥルアン・)ムーアー選手のエンジニアを担当してくれていて、どちらもKCMGに馴染みが深く気心も知れているメンバーなので、今からシーズンの開幕を楽しみにしております」

「今年こそ可夢偉選手とともにチーム一丸となって悲願の初ポール、初優勝の目標が達成できるよう頑張ります」

 チーム監督に就任する松田は次のように意気込みを語る。

「2019年シーズンからKCMGチームの監督をさせて頂くこととなり、スーパーフォーミュラというとてもコンペティティブかつチャレンジングな場で、今度は監督として戦えることをうれしく思うとともに、今からとても楽しみにしております」

「一昨年、昨年と勝てそうで、ほんのあと一歩勝利に手が届かなかったチームと可夢偉選手。そのチームを今年こそは勝てる組織にできるよう頑張ります」

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