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投稿日: 2019.03.08 12:17
更新日: 2019.03.08 12:18

スーパーフォーミュラ:新型シャシー『SF19』投入と大型移籍連続で新時代の幕開け

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スーパーフォーミュラ | スーパーフォーミュラ:新型シャシー『SF19』投入と大型移籍連続で新時代の幕開け

 2018年の全日本スーパーフォーミュラ選手権は節目の年となった。世界最速ワンメイクフォーミュラシリーズとも評されるスーパーフォーミュラ(エンジンはホンダとトヨタの2種)、そこで使用されるワンメイクシャシーは5年ごとの切り替えを基本とし、「ダラーラSF14」シャシーで競われるのは2018年シーズンが最後となったのだ。

 マシン熟成度が極まりつつある状態でのシーズンは、いくつかの特殊性を生み出した。各陣営がベースとするセットアップにはコース適性がハッキリしてきた面があり、それが戦局に影響を及ぼすケースがあった。

また、各戦の展開のなかでは実質“逆転勝利”が難しいものとなった。一概には言えない面もあるが、ポールポジション獲得者が優勝する「ポール・トゥ・ウイン」、これが決勝レースが実施された6戦のうち5戦で実現している事実がそれを示している(前年の2017年はポール・トゥ・ウインが1回のみ)。

 そういったシーズン推移のなか、ドライバーズチャンピオン争いは最後の最後まで熾烈だった。最終戦のレース終盤、山本尚貴(TEAM MUGEN/ホンダ)とニック・キャシディ(KONDO RACING/トヨタ)が僅差で優勝を争い、その決着がタイトルの行方にも直結するという緊張度マックスの攻防が鈴鹿サーキットで繰り広げられたのは、まだまだ記憶に新しい。

2018年最終戦はSF14ラストイヤーに相応しい激闘となった
2018年最終戦はSF14ラストイヤーに相応しい激闘となった
2018年シーズンのシリーズチャンピオン、山本尚貴
2018年シーズンのシリーズチャンピオン、山本尚貴

 そして山本がこのバトルを逃げ切って制しシーズン3勝目、自身とホンダにとって5年ぶりのタイトル獲得を実現──感動のフィナーレとなった。

 終わってみれば、2018年シーズンの山本は得意中の得意である鈴鹿での2勝を含む6戦3勝という高勝率。一方のキャシディは1勝ながらも決勝が実施された全戦でポイントゲット、4戦で表彰台獲得という高い安定感で対抗したが、惜しくも逸冠となった。

いずれにしても彼らが演じたタイトルマッチレースは歴史に残る名勝負、SF14シャシー最終年はビンテージイヤーとも呼べる輝きを纏って終焉したのである。

■新型シャシー導入と大型移籍の連続でスーパーフォーミュラ新時代へ


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