3月27日、スーパーフォーミュラの2019年シーズン開幕を前に、富士スピードウェイで行われた公式合同テストで、ファンを交え公開記者会見が行われた。会見には、スーパーフォーミュラ参戦初年度の坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)が出席し今シーズンの目標を語った。
2018年に全日本F3選手権のチャンピオンを獲得している坪井。3月初旬に鈴鹿で行われた第1回公式合同テストと今回の富士でのテストの感触を聞かれ、スーパーフォーミュラのマシン、SF19の印象を語った。
「今年からスーパーフォーミュラに参戦するということで、トップカテゴリーまできました。正直最初に鈴鹿を走った印象は、恐ろしく速いマシンだなと感じました。最初は目もついていかないし、なにより首がもたなかったです。富士ですら100Rはすごかったです」と坪井。
「スーパーフォーミュラに関しては、マシンが速いので慣れるのが最初大変です。鈴鹿の(テストでの)最後のアタックくらいでようやく感触をつかむことができましたが、ただトップとのタイム差は結構ありました」
「タイヤの状況がいろいろありますが、今回富士に入って(初日午後に)トップタイムを出したりとか、徐々にいい感じで仕上がってきているのかなという手ごたえは少しずつ感じています」
坪井は、2019年シーズンにスーパーフォーミュラとスーパーGT GT500クラスに参戦する。将来的にどのようなドライバーを目指しているか質問されこう答えた。
「速いドライバーになりたいですよね。去年F3であのような(19戦17勝)勝ち方をして、周りは自分が思っているより期待してくれてますけど、プレッシャーになっちゃうのでそこまで期待しないでほしいです(笑)」
「ただいい形でやっとスーパーフォーミュラというカテゴリーに来れました。ここで結果を残せば日本のトップのドライバーとして走れているという証拠になると思います。ただF3とかでチャンピオンを獲ってきた人たちが集まってる世界なので、そんなに簡単には勝てないと思いますが、そこでしっかり勝ち、ドライバーとしてどれだけ速くなれるかということが課題だと思っています」と今シーズンの意気込みも語った。
「なんとか速さを出していき、一年目ですけどセルモという良いチームに入れ、ルーキーとはいえ結果を求められるシーズンになってくると思うので、しっかりそこは戦っていきたいなと思います」