ホンダの次代を担うふたりが同じタイミングで結果を残した。昨年はFIA-F2と兼任の形になり、今年からスーパーフォーミュラにシリーズ参戦する福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と今季ルーキーの牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)がスーパーフォーミュラ第2戦オートポリスで4位(牧野)、5位(福住)と初入賞を果たした。
欧州のGP3にも参戦していた福住はこのオートポリスはまったくの初レース。しかも、土曜日からセッションが中止になるなど走行時間がわずかななか、日曜午前の予選では荒れた展開で3番手を獲得。しかし、福住はまったく喜ぶそぶりを見せない。「あの予選は、レースに向けての順位にしてはいけないと思っていますし、フェアじゃない状況での結果だと思っています」と福住。
レースに関しても、3番手からセーフティカー中のピットストップを経て10番手まで順位を下げるも、そこからオーバーテイクを連発して順位を上げて5位フィニッシュを果たした。
「初めてのオートポリスで、スーパーフォーミュラ初めてのポイント獲得、素直にポイントを獲得できたことは嬉しいですけど、ポイント獲っただけで喜んでいるようじゃダメだと思っています」と福住。
「今日は5位まで順位を取り戻したというのは良かったかなと思うんですけど、やっぱり後ろのグリッドからスタートしてセーフティカーの時にピットに入らなかったドライバーたちが前にいる。僕は今回、セーフティカーが入ったときにピットインして間違った選択ではなかったと思いますし、『今回イケるかも』と思っていたんですけど、いざフルタンクで走行してみると前の集団をなかなか抜けなくて、ちょっと辛いレースになりました」
「それでも後半、前がいなくなったときのペースは良かったと思いますので、クルマが重いときの走りを改善できればなと思います。クルマのセットアップ、そしてタイヤの使い方、重たいときの走り方と全部ですね。そこはこれからチームと話をしていきたいと思います。今日のレースはいい勉強になりました」と今日のレースを振り返った。
一方、同じ1997年生まれ(だが、学年は福住がひとつ上)で同期とも言える牧野も、奇しくも福住と同じレースでスーパーフォーミュラ初入賞を果たした。