投稿日: 2019.06.09 23:07
更新日: 2019.06.09 23:08

初戦から現実さながらの大激戦。イオンモール座間でスーパーフォーミュラ・ヴァーチャルシリーズが開幕


スーパーフォーミュラ | 初戦から現実さながらの大激戦。イオンモール座間でスーパーフォーミュラ・ヴァーチャルシリーズが開幕

 6月9日、神奈川県座間市にあるイオンモール座間で、全日本スーパーフォーミュラ選手権のJAF認定eスポーツシリーズ『スーパーフォーミュラ・ヴァーチャルシリーズ』の第1回大会が行われ、現実のレースさながらの激戦を多くの観客が見守った。

 スーパーフォーミュラ・ヴァーチャルシリーズは、好評発売中のプレイステーション4用ソフト『グランツーリスモSPORT』を使ったeスポーツだ。

 シリーズは全4大会で構成され、第1〜3大会は全国各地のイオンモールで実施。各大会の優勝者と準優勝者たちが、10月26〜27日にスーパーフォーミュラ最終戦の舞台である鈴鹿サーキットに集結し、頂点を争う。

 シリーズ緒戦となる第1大会座間には事前抽選申し込みで挑戦権を得たプレーヤーと当日受付で参加したプレーヤー合わせて、およそ70名が参加。特に当日受付は朝から行列ができるほどの盛況ぶりだった。

 大会はタイムアタック形式の予選と、レース形式の準決勝、決勝で争われ、タイムアタックと決勝は富士スピードウェイを舞台に、準決勝は首都高をイメージしたオリジナルコース『東京エクスプレスウェイ・南コース内回り』を舞台に争われた。

 記念すべき第1回大会は、予選から激しいバトルが繰り広げられ、準決勝に進む上位12名の争いは接戦に。そんななかで終盤にアタックしたカルソニック選手が2番手以下を1秒近く引き離す1分21秒735のベストタイムを刻むと会場からはどよめきと拍手が沸き起こった。

イベントの解説とMCを務めた千代勝正と笠原美香さん
イベントの解説とMCを務めた千代勝正と笠原美香さん

 準決勝からはMCに笠原美香さん、解説にレーシングドライバーの千代勝正が登場。決勝ではイオンモールの千葉清一副社長も加わり、解説を務めたほか、高まる熱気にショッピングを楽しんでいた家族連れなども足を止め、多くの観客が見守るなか大会が進んでいった。

イオンモール内での開催ということで、道行く家族連れなども興味深そうに足をとめて大会を見守っていた
イオンモール内での開催ということで、道行く家族連れなども興味深そうに足をとめて大会を見守っていた

 タイムアタック予選の上位12名で争われた準決勝を経て、決勝にはカルソニック選手、くろみ選手、ミチタカ選手、りおねる選手、ユウタ選手、にころず選手の6名が進出。鈴鹿でのグランドファイナル進出を賭けて最後のバトルに臨んだ。

 迎えた6周の決勝レース、スタートでフロントロウのくろみ選手がポールシッターのカルソニック選手を交わしてトップに浮上する。しかし1周目の最終コーナー立ち上がりでタイミングをあわせたカルソニック選手がスリップストリームに入ると、勝負は2周目の1コーナーへ。

 1コーナーへのブレーキングで、先行するくろみ選手がゆっくりとアウト側へラインを振ったのに対し、追いかけるカルソニック選手は一瞬マシンをアウト側へ振ると、即座に切り返してイン側ラインを確保。立ち上がりでサイド・バイ・サイドに持ち込むと、続くコカコーラ・コーナーでアウトからオーバーテイク、現実のレースさながらのバトルを披露してトップを奪っていった。

 その後、トップの2台はメインストレートから1コーナーにかけて、毎周に渡ってサイド・バイ・サイドのバトルを展開。果敢に攻めるくろみ選手と鉄壁の守りをみせるカルソニック選手の戦いに、見守る観客の視線にも熱がこもっていく。

 レースはファイナルラップの6周目、コカコーラ・コーナーへの飛び込みでトップのカルソニック選手がやや厳し目にラインを塞いだため、2番手くろみ選手が行き場をなくしペースダウン。ここに後方から追い上げてきた3番手のりおねる選手が並び、横並びで100Rを通過、アドバンコーナーへ飛び込んでいく。

 すると、アドバンコーナーへのブレーキングでくろみ選手がオーバーシュート。300R〜ダンロップコーナーまでのセクションでりおねる選手が2番手に浮上し、先行するカルソニック選手を追いかける展開となる。

 勢いに乗る2番手りおねる選手は上り勾配のセクター3で着実にギャップを詰めていったが、最終コーナーの立ち上がりでしっかりと加速していったカルソニック選手が、わずか0.139秒差でトップチェッカー。6周のスプリントバトルながら、実際のレースと変わらない手に汗握る攻防が繰り広げられたこともあり、チェッカーが振られると、見守っていた観客からは自然と拍手が沸き起こった。

 過去にはGTアカデミーでファイナリストにまで上り詰め、2019年からはプロゲーマーとしても活躍しているというカルソニック選手は「(プロゲーマーになってから)本格的な試合は今回が初めて。絶対に結果を残さないとと思って大会に挑んでいた」と語った。

「今回、この大会で絶対に勝つという強い思いでいたので、今朝も早朝5時に起きて出発する間際まで、ひたすら練習していました。絶対恥のないレースをしようと思って臨んできました」

「リザルト的には予選、準決勝、決勝でトップのパーフェクトウインでしたけど、(決勝の)最終ラップでは(先行していて)僕の方にラインの優先権があったとは言え、(2番手だったくろみ選手の)ラインを潰すような格好になってしまい申し訳なく思っている部分もあります」

「(オンラインレースなど)普段のベストラップは今回2位だったりおねる選手、3位のくろみ選手のほうが、コンマ5秒くらい速いんです。そこに追いつく術が絶対にあると思うので、10月のファイナルまでに(SF19の速い乗り方を)見つけて、ぶっちぎりで勝てるようにしたいですね」

決勝レースに臨んだカルソニック選手
決勝レースに臨んだカルソニック選手
スーパーフォーミュラ・ヴァーチャルシリーズ第1大会で優勝したカルソニック選手(右)と2位のりおねる選手(左)
スーパーフォーミュラ・ヴァーチャルシリーズ第1大会で優勝したカルソニック選手(右)と2位のりおねる選手(左)

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