2019.07.14

『雨のナカジマ』彷彿とさせる新人パロウが独走で初優勝。ナカジマレーシングが9年ぶりの勝利を飾る【スーパーフォーミュラ第4戦富士決勝】


スーパーフォーミュラ | 『雨のナカジマ』彷彿とさせる新人パロウが独走で初優勝。ナカジマレーシングが9年ぶりの勝利を飾る【スーパーフォーミュラ第4戦富士決勝】

 7月14日(日)、スーパーフォーミュラ第4戦富士の決勝レースが行われ、TCS NAKAJIMA RACINGのアレックス・パロウがポール・トゥ・ウィンでスーパーフォーミュラ初優勝を飾った。2位はトヨタ勢トップとなる坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、3位はニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)だった。

 決勝レースのスタート直前に雨足が強まったこともあり、レースはセーフティカー(SC)スタートとなった。全車ウエットタイヤを装着し気温22度、路面温度23度というコンディションのもと、セーフティカー(SC)先導でシグナルが点灯。

 各車マシンを左右に振るウィービングを繰り返してレインタイヤに熱を入れつつ周回を重ねる。マシンの巻き上げる水煙は依然として大きいままだったが、SCランは3周目に終了。4周目にリスタートが切られた。

 トップのアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)が先頭で1コーナーに向かい、坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)とトップ3台の順位は変わらず。その後方では5番手のニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)が前の野尻智紀(TEAM MUGEN)を捉えてポジションアップを果たすが、キャシディは5周目に1コーナーで止まりきれずにオーバーラン。それでもなんとか4番手のポジションを守った。

 その後ろでは福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)らがポジションを上げていた。しかし平川はSCスタート時に前を走るマシンよりも先にコントロールラインを通過してしまい、スタート違反を犯したとしてドライブスルーペナルティを科されてしまう。

 先頭のパロウは徐々に坪井とのギャップを築き、リスタートから5周を経過した8周目には3.7秒のギャップを築いた。後方では小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)がリスタート直後から連続でオーバーテイクを決めて、12周目にはポジションを7つ上げて12番手を走行。

 13周目にはアーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)のマシンからフロントウイングが脱落している様子がカメラで捉えられ、マルケロフはピットインを行いウイングを交換した。またアウアーもピットストップを行い、タイヤを交換した。

 15周目にはパロウと坪井のギャップが10秒にまで開いた。この時点で坪井と3番手の関口の差が5秒、関口とキャシディも6秒ほど離れており、上位勢は単独走行が続いていた。中団ではそれほど大きなギャップはなかったが、10番手を走行していた山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が15コーナー(GRスープラコーナー)でスピンを喫し、2つポジションを落としてしまった。

 徐々に雨足が強まるなか、コース上ではバトルが続く。中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)と牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)が入賞圏内の8番手を争い、一度は牧野が前へ。22周目には一貴がOTS(オーバーテイクシステム)を使用して1コーナーでのオーバーテイクを試みるが、ここでは失敗。一貴は翌周の100Rで牧野を捉えてポジションを上げたが、一方の牧野はコースアウトしてしまい、この2台に追いついていた可夢偉、さらには福住にまで先行を許してしまった。

 レースの折り返しを前にした26周目、パロウと坪井のギャップが7.5秒ほどにまで縮まった。折り返しを過ぎるとパロウには3コーナーでコースオフを喫するなどのミスがあり、コンディションの悪化を伺わせた。ホームストレート上には霧も立ちこめ、視界もわずかに厳しくなっている状況となった。


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