新型コロナウイルス感染症の感染拡大にともない、3月10〜11日に予定されていた第1回公式合同テスト、4月4〜5日に予定されていた第1戦『NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース』が開催延期となってしまった全日本スーパーフォーミュラ選手権。ファンにとっては2020年開幕が待ち遠しいところだが、2020年から参戦するThreeBond Drago CORSEのタチアナ・カルデロンと、道上龍監督が、ファンに向けてメッセージを寄せた。
2020年から全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するThreeBond Drago CORSEは、ホンダエンジンを搭載。ドライバーには、2019年までFIA-F2に参戦していたコロンビア人女性ドライバー、タチアナ・カルデロンを起用する。カルデロンは今季、アルファロメオF1のテストドライバーとチームアンバサダーを務めながら、初めてのスーパーフォーミュラを戦うことになる。
そんなカルデロンの参戦、そして道上監督率いるThreeBond Drago CORSEは、開幕に向け順調に準備を進めていたものの、思わぬ新型コロナウイルスの感染拡大にともない、“デビュー”が遅れることになってしまった。そんななか、チームはThreeBond SportsのFacebookページを通じて、ファンに向け、カルデロンと道上監督のビデオメッセージを掲載した。
「最初のテスト、そして鈴鹿での開幕戦が延期になってしまって、スーパーフォーミュラのファンの皆さんはとってもガッカリされていると思います。一刻も早く新型コロナウイルスの状況が良くなって、私もレースができればと思っていますし、初めてのテスト、そしてレースに向けてThreeBond Drago CORSEの皆さんと戦えることをとてもワクワクしています」とカルデロンは動画のなかで語った。
「近いうちにお目にかかれることを楽しみにしています」
また、道上監督は「今回、2020年も始まるということでしたけれども、スーパーフォーミュラの鈴鹿公式テストと開幕戦が延期になってしまい、非常に残念です。タチアナ選手に会いたいと思っていた方々もいらっしゃると思いますけど、実は僕もまだ会っておりません(苦笑)」と語った。
「それでもタチアナ選手とは海を越え時差を超え、それでもコミュニケーションをたくさんとって、とにかくレースが始まるまでに僕たちもちゃんと準備をしていかなければいけないと思っています」
「また皆さんとサーキットでお会いできることを楽しみにしていますので、それまでよろしくお願いします!」
ファンのみならず、すでにファクトリーでカラーリングも終えているThreeBond Drago CORSEの12号車SF19・ホンダも走りはじめることを楽しみにしているはずだ。カルデロンの言葉にもあるように、一刻も早く新型コロナウイルス禍が収束することを願うばかりだ。