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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.03.30 11:53
更新日: 2020.04.08 14:29

小林可夢偉と長島哲太の対談がパイオニアの企画で実現。世界を知る2人が語る2輪と4輪の意外な違い

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MotoGP | 小林可夢偉と長島哲太の対談がパイオニアの企画で実現。世界を知る2人が語る2輪と4輪の意外な違い

F1で表彰台を獲得し、WEC、IMSA、スーパーフォーミュラと国内外で世界のトップドライバーとして戦い、1月にはデイトナ24時間で昨年に続く勝利を挙げて連覇を達成した小林可夢偉。そして今年のMotoGP開幕戦カタールGPのMoto2クラスで優勝を飾った長島哲太(Red Bull KTM Ajo)。

 今年、最高のスタートを切った4輪、2輪の世界的ドライバーとライダーの対談が、ふたりをサポートするパイオニアの企画で実現することになった。

 もちろん、この対談は新型コロナの世界的影響で4輪、2輪ともイベントが延期やキャンセルになったこともあって実現したわけだが、都内で行われた今回の対談ではふたりとも元気な姿を見せ、お互い興味津々で貴重な機会を楽しんだようだ。

 対談の詳細は後述するパイオニア、carrozzeriaのサイトで後日、動画にて公開されるが、ここではその貴重なふたりの対談の一部をお届けしたい。

■モータースポーツを始めたきっかけ

 今回の対談がお互い初対面だというふたり、まずはあいさつがてら、お互いの”モータースポーツを始めたきっかけ”や育った家庭環境から話始めた。

小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)長島哲太(Red Bull KTM Ajo)
小林可夢偉と長島哲太

可夢偉「2輪ライダーになったきっかけは何ですか?」

長島「両親がレース好きで3歳の頃からポケバイに乗っているのですが、当時の初めて乗った時の記憶はないんです」

可夢偉「僕はテレビでカートを見て乗りたいと思って、レースに興味のない親父に『連れていけー』って言って(笑)、他のドライバーよりも結構遅めの9歳でレンタルカートから始めたんですが、3歳って早いですね」

長島「3歳は早いですよね。今でいうストライダーみたいな、エンジンを載せていないタイヤが付いたフレームで坂を下ったりしていたんですが、ブレーキに指が届かなくて止まりきれず林に突っ込んだり(笑)」

可夢偉「ぶっ飛んでますね!」

 一件、真逆とも思える家庭環境で育ってモータースポーツの世界に入ったふたりだが、長島哲太は「勝ちたいと思って優勝しはじめたのは9歳くらいだったかな」と話すと、可夢偉も、「始めた年齢は違っても、レースはいい時にいかに自分のピークを持っていくかが大事」と、自分のレース人生、そしてレースウイークの中でもパフォーマンスのピークをコントロールする可夢偉流マネジメント術を伝達。一見、感覚派に見える可夢偉だが、組み立てのうまさはこのマネジメント力の高さに由来していることが伺える。

■2輪と4輪のそれぞれの魅力

長島哲太(Red Bull KTM Ajo)
長島哲太(Red Bull KTM Ajo)

 話題は次に移り、”2輪と4輪のそれぞれの魅力”について乗り手の立場から語り合うことに。

可夢偉「そもそも2輪の魅力って何なんですか?」

長島「レース中のオーバーテイクも多いですし、転倒も派手なので観てる側は面白いのかなと思います」

可夢偉「2輪はどうしてオーバーテイクが多いの?」

長島「5m、10mブレーキを遅らせてもマンパワーでなんとかなっちゃうことがあるんですよね。ブレーキングでフロントやリヤに自分の体重を移動させて結構コントロールできるんです」

可夢偉「車重が軽いからそれができるのかな。4輪は重いし体は固定されているからできないよね。2輪は軽いからドリフトしてでも減速できるけど、4輪は重いからまっすぐ減速するのが一番効率がいいからね」

長島「突っ込みすぎても2輪の場合、リヤを流してあげると止めることができますし、重心位置をかなりずらすこともできるので、無理が効くのかなって思いますね」

長島「逆に4輪の魅力は何ですか?」

可夢偉「僕らが乗っているスーパーフォーミュラだと無茶苦茶コーナーが速い。鈴鹿のセクター1とか、まぁ”バカ”だよ(笑)。ギヤを変えないでアクセルのオンオフだけだもん」

 ファン目線からの魅力だけではなく、マシンを壊した際の金額は実は2輪の方が高そう、4輪はマシンの破損にも保険が効くことなどなど話は幅広く弾む。

■技術的特徴とタイヤ


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