全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦・第15回JAF鈴鹿グランプリは10月29日、三重県の鈴鹿サーキットで午後2時15分から公式予選が行われ、石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が予選Q1、Q3とも制し30日の2レース両戦のポールポジションを獲得した。
■レース1のグリッドをかけ、Q1から激しい展開に
今季スーパーフォーミュラの最終戦となる今回のJAF鈴鹿グランプリは、予選Q1の結果が30日のレース1のグリッドとなることから、Q1からいつも以上の激しい争いとなった。練習走行が行われた午前中に比べて雲の量も減り、代わって日差しが強まった午後2時20分から、20分間のQ1がスタート。セッション開始とともに全車がコースへと入っていった。
まず、先頭でタイムアタックに入ったのは国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)。計測3周目に1分39秒136でトップに立つが、すぐにランキング首位の関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分38秒788で逆転。さらにストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分38秒716で関口を上回りトップに立った。
その後もトップタイムは目まぐるしく変わり、ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)、石浦と次々にトップタイムを奪っていく。セッション前半の一度目のタイムアタックでは石浦、バゲット、バンドーン、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、関口がトップ5を形成し、いったん全車がピットへと戻っていった。
本格的なタイムアタックは、残り時間が7分半を切ったころにスタート。まず1分38秒153でバンドーンがトップを奪うが、これを石浦が逆転。1分37秒453と大きくタイムを削り、まずはレース1のポールポジションを獲得してみせた。
2番手には国本が1分37秒801で続き、野尻、アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)、バゲットの上位5台までが37秒台を記録。ひとりタイミングを遅らせてアタックに入った関口は最後のアタックに勝負をかけたが、このアタック中に小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)がデグナーカーブでコースアウト。この影響もあったか、まさかの13番手に。ギリギリでQ2進出は果たしたものの、明日のレース1は後方グリッドからスタートすることになってしまった。
Q1でノックアウトを喫したのは中山雄一(KCMG)、ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS)、ウイリアム・ブラー(KONDO RACING)、ジェームス・ロシター(KONDO RACING)、伊沢拓也(REAL RACING)。この5人はレース1/2とも、15~19番グリッドからのスタートとなる。