9月27日（日）、2020年の全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦の公式予選が行われ、平川亮（ITOCHU ENEX TEAM IMPUL）が2戦連続でポールポジションを獲得。中嶋一貴の代役として今大会でスーパーフォーミュラデビューを飾る宮田莉朋（VANTELIN TEAM TOM’S）がフロントロウに並んだ。
今大会もQ1は2組に分けて実施。ポイントランキング順に組み分けが行われ、A組には関口雄飛（ITOCHU ENEX TEAM IMPUL）、サッシャ・フェネストラズ（KONDO RACING）、山本尚貴（DOCOMO TEAM DANDELION RACING）、ニック・キャシディ（VANTELIN TEAM TOM’S）、笹原右京（TEAM MUGEN）、坪井翔（JMS P.MU／CERUMO･INGING）、大湯都史樹（TCS NAKAJIMA RACING）、大嶋和也（ROOKIE Racing）、そして小林可夢偉（carrozzeria Team KCMG）の代役としてスポット参戦することになった中山雄一が揃った。
午前10時40分にQ1A組がスタート。タイミングモニターが目まぐるしく入れ替わるセッションとなった。まずは1分13秒359で大湯がトップに立つと、キャシディが1分13秒120で逆転。中山が1分13秒370で3番手に入った。山本が1分13秒425で暫定4番手、続く関口が1分13秒777で6番手につけたが、その後フェネストラズが1分13秒316で2番手につけ、関口は7位に後退。さらに最後にアタックした坪井がフェネストラズを上回る1分13秒181で2位に浮上し、関口は8番手にドロップ。最終的に大嶋と関口の2人がノックアウトとなった。
B組はポイントリーダーの平川、福住仁嶺（DOCOMO TEAM DANDELION RACING）、野尻智紀（TEAM MUGEN）、石浦宏明（JMS P.MU／CERUMO･INGING）、牧野任祐（TCS NAKAJIMA RACING）、 国本雄資（carrozzeria Team KCMG）という顔ぶれ。さらにスポット参戦の宮田、阪口晴南（KONDO RACING）、塚越広大（ThreeBond Drago CORSE）、高星明誠（Buzz Racing with B-Max）というラインナップだ。
B組はスポット参戦ドライバーが多く出走したが、その中で速さを見せたのが宮田と阪口だ。直前に行われた全日本スーパーフォーミュラ･ライツ選手権第5戦で、阪口が優勝、宮田が2位に続いていた。負けた悔しさを晴らすかの如く、宮田は1分13秒131をマーク。チームメイトのキャシディがA組でたたき出したタイムに肉薄し、堂々のトップ通過となった。
阪口も1分13秒230で3位となり、Q2へ進出。また、塚越も1分13秒695で6位通過を果たした。前回優勝の平川は、計測4周目に1分15秒756にとどまったが、次の周回でセクター2、3と自己ベストを刻み、1分13秒761をマーク。7番手にすべりこみQ2進出を決めた。
14台で争われるQ2は、午前11時20分にスタート。このQ2でも宮田の勢いはとまらない。1分12秒646まで自己ベストタイムを縮めトップタイムでQ3へコマを進めることに成功した。宮田に100分の8秒差で2位に入ったのはフェネストラズ。3番手は坪井と若手ドライバーがトップ3を占めた。以下、山本、大湯、牧野、平川、石浦までがQ3進出。野尻、キャシディ、阪口、中山、笹原、塚越がノックアウトとなった。
宮田のデビューレースでのポールポジション獲得に期待が高まるQ3。しかし、前戦ウイナーの平川が実力を見せつけた。Q1、Q2で7番手、1分13秒台にとどまっていた平川だったが、全車の中で最後にゆっくりとコースインしていくと、Q3中で唯一の12秒台となる1分12秒773をマーク。堂々の2戦連続ポールシッターとなった。
2位は宮田、3位にはフェネストラズが続いた。2人は2019年の全日本F3で熾烈なチャンピオン争いを展開しているライバル同士。決勝レースでどちらが前に出るのかも楽しみな予選結果となった。以下、牧野、大湯のナカジマ勢が4、5番手。石浦、山本と続いた。坪井はアタックラップのパイパーコーナーでコースアウト。タイヤバリアにヒットしてしまい8番手となった。
2020スーパーフォーミュラ第2戦岡山、51周の決勝レースは15時15分にスタートの予定だ。
