投稿日: 2021.06.21 17:26
更新日: 2021.06.21 17:28

野尻智紀が危機感。怒濤の追い上げで6位入賞&ランクトップ堅守も「クルマが変わってしまった」


スーパーフォーミュラ | 野尻智紀が危機感。怒濤の追い上げで6位入賞&ランクトップ堅守も「クルマが変わってしまった」

 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の初優勝に沸いた2021スーパーフォーミュラ第4戦SUGO決勝だったが、後方では今回も野尻智紀(TEAM MUGEN)の強さが光った。10番スタートから追い抜きの難しいSUGOで何度もオーバーテイクを見せる活躍で、6位でフィニッシュ。ランキング首位をキープしたのだが、野尻本人は週末を通して課題や反省点の残る1戦だったと振り返った。

 第1戦富士、第2戦鈴鹿と連勝し、第3戦オートポリスでもウエットコンディションで怒涛の追い上げをみせて5位入賞を果たした野尻。どんな状況でも力強く走れており、マシンの仕上がりにも自信を持っていたのだが、今回のSUGO大会では走り出しから、今までの好調さを感じられないほどの“違い”を感じていたという。

「土曜朝のフリー走行から、ちょっといつもとはクルマが違うなという感じでした。何をやっても今までと同じようなものにならなくて……今回は特有のクルマの“クセ”みたいなものが消せなかったです」

「正直、オートポリスであんなに速かったクルマだとは思えない感じだったので、その辺を含めて何がよくなかったのかを分析して、変わったもの/変わってないものを含めて全部見直しました」

 予選終了後はチームとの全体ミーティングを終えてからも、ロガーデータだけでなくオンボード映像などありとあらゆる情報すべてを見直して、担当の一瀬俊浩エンジニアをはじめチーム全体で原因の究明とパフォーマンスの改善に取り組んだ。

「オンボードを見ればどこに荷重がかかっているのか、それでグリップが出ているのか出ていないのかは把握できるので、オンボード映像でも確認していきました。さらにエンジニアのデータだけではない部分も含めて、まずはみんなで共通の認識を持っていこうというところで見直していきました」

「その結果、今朝の段階では、タイム的にはよいところにいた気はするのですけど、それでもまだ感覚的な部分で直っていなくて……。そこから、決勝に向けて大幅に変えて臨みましたね」

 スタート前にはステアリング表示に不具合が発生し、そのトラブルシューティングをグリッド上で行うなど、直前まで慌ただしかった野尻。しかし、いざレースが始まると周りよりもペースが速く、14周目には山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)、17周目にはジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)を抜いて6番手に浮上した。

 ライバルがピットストップしている間に一時はトップまで浮上したが、そこでピットストップにかかるロスタイム分を稼ぐだけの爆発力はなく41周目にピットイン。6番手でコースに復帰したが、最後まで前を走る牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)に対して果敢に仕掛けるなど、終始アグレッシブな走りをみせた。

「クルマに関しては、決勝は今週の中ではまとまったかなという感じはありました。(前半スティントについては)富士もそうでしたけど、ブレーキングに関しては僕たちのクルマはよくて前とのギャップも詰められたので、オーバーテイクもできたのかなと思います」

「(順位を)上げられたのは良かったですけど反省すべき点があったので、その辺は次のもてぎではしっかりと借りを返したいなと思います」

 そう語った野尻。今回もファステストラップを記録するなど、ライバルをしのぐような勢いと速さをみせていたように思えたが、今回悩まされたクルマの動きに関しては、後半戦に向けての大きな課題となったようだ。

「正直、今までのクルマから変わっちゃっている印象で……ちょっと喜べないところがありますね。『ちょっと今までと違うぞ』という部分が見えてきたので。そこをどう合わせていくのかが重要かなと思っています」

「なんか、今までの(調子の良い)クルマは、もう僕たちにはないと思ってやっていった方が良いのかなと……そう感じるくらい、ちょっと違うクルマになってきています」

 今回さらにポイントを積み重ねたことで、ランキング首位をキープし、2番手に浮上した大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)とは17ポイント差と、依然として大きなリードを築いているのだが、野尻は今までのようなアドバンテージはなくなったと考えている。

「全然、僕たちの方が負けているくらいのところに行ってしまっていると思うので、余裕はないです。何かしら対策を打たないと……このままだと負けちゃいますね。もっと頑張らないといけないです」

 これでシーズンの折り返しを迎えた2021年のスーパーフォーミュラ。ここまでは野尻がかなり優勢という見方が強かったが、王者争いも佳境に入りつつある中で、その勢力図に少しずつ変化が出始めているようだ。

2021年スーパーフォーミュラ第4戦SUGO
予選では雨の混乱のなかQ3に進めなかった野尻智紀(TEAM MUGEN)


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