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投稿日: 2022.04.09 20:27
更新日: 2022.04.09 22:39

近藤真彦監督も悲喜交々。「プッシュしすぎた」フェネストラズが逃した勝利と、悩める山下/第1戦決勝

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スーパーフォーミュラ | 近藤真彦監督も悲喜交々。「プッシュしすぎた」フェネストラズが逃した勝利と、悩める山下/第1戦決勝

 富士スピードウェイで開幕した2022年シーズンの全日本スーパーフォーミュラ選手権。4月9日に行われた第1戦決勝は平川亮(carenex TEAM IMPUL)が優勝し、ディフェンディングチャンピオンの野尻智紀(TEAM MUGEN)が2位で続くなど、2021年に強さをみせたふたりによる優勝争いが繰り広げられた。

 一方、2021年に苦戦を強いられたKONDO RACINGも速さをみせ、サッシャ・フェネストラズが3位に入り、チームとしては2020年の第1戦もてぎ以来、2年ぶりの表彰台獲得となった。

 2022年シーズンからスーパーGTに加え、スーパーフォーミュラでもリアライズコーポレーションがメインスポンサーとなり、マシンのカラーリングも深みのあるブルーに変わったKONDO RACING。心機一転の2022年シーズンは、開幕前の公式テストから好タイムを記録するなど、順調な仕上がりを見せていた。

 開幕前の調子をそのまま維持して、第1戦の予選でも速さをみせたのがフェネストラズ。Q1のBグループで1分21秒744を叩き出しトップ通過を果たすと、Q2でも5番手に食い込み上位グリッドを手にした。決勝ではスタートで一気に2番手に上がると、6周目に平川を抜いてトップに浮上。そこからリードを広げにかかったが、スティント序盤にペースを上げたことが仇となったという。

「2022年はリヤタイヤが変わって、感覚的にはデグラデーションが2021年より早いという印象だった。最初にプッシュをしすぎてしまって、スティントの後半はマネジメントをするのが大変だったよ」

 21周目にタイヤ交換を行ったフェネストラズは、前半スティントでの反省を活かし、タイヤマネジメントを意識しながらゴールを目指した。

「タイヤ交換をしたあとは、少し修正して安定した走りができたかなと思う。僕は昨年スーパーフォーミュラで、ほとんどレースができていなかったので、こういったことも勉強になったし、非常に良い経験になった」

2022スーパーフォーミュラ第1戦&第2戦富士 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)
2022スーパーフォーミュラ第1戦&第2戦富士 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)

 2021年はコロナ禍による入国規制の影響を大きく受けたフェネストラズ。現在は水際対策も緩和され、今回は久しぶりに両親が来日して彼を間近で応援していた。両親の前で表彰台に立てたことにフェネストラズも嬉しい様子で「両親に見てもらう表彰台が、これで最後にならないようにしたい」と今後も好結果を狙っていく姿勢をみせた。

 約2シーズンにわたって苦戦を強いられていたKONDO RACINGだが、今回の3位表彰台に近藤真彦監督も安堵した様子で「今日の結果に満足しているかというとそうではないですね。でも、昨年のことを考えれば、チームがよくやってくれたなと思います。今日の結果が良いということは、明日に向けて非常に良いデータがあるということ。チームとしてはすごく良い流れできているので、明日のレースがすごく楽しみですね」と、明日の第2戦に向けて期待を膨らませていた。

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