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投稿日: 2022.04.23 14:58

早くもチームが“戦略的に”活用する『SFgo』の開発状況や、第2戦の盗難事件を受けた対策をJRPが説明

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スーパーフォーミュラ | 早くもチームが“戦略的に”活用する『SFgo』の開発状況や、第2戦の盗難事件を受けた対策をJRPが説明

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦の土曜日昼、日本レースプロモーション(JRP)は定例記者会見“サタデーミーティング”を鈴鹿サーキットで開き、今季新たに導入した『SFgo』アプリの開発状況や、第2戦のパドック内で起きた盗難事件を受けた今後の対応などについて説明した。

 SFgoは募集・抽選により決まった300名の開発サポーターに対し、開幕戦から提供を開始。また、参戦するチームに対しても提供されており、すでに“戦略的”に使用する例も見られるという。

 アプリ上では全ドライバーの車載映像が見られるほか、車載映像とリンクして車速やアクセル&ブレーキ開度、エンジン回転数、ステアリング舵角、4輪のタイヤ温度、OTS(オーバーテイクシステム)使用残時間などのロガーデータがリアルタイムおよびアーカイブで視聴できる。

 第2戦富士では優勝した野尻智紀が、ポジションを争っていた平川亮のOTS残量を確認するようチームへ要請するなど、すでにこのアプリが実践的に使用されていたと、上野禎久JRP社長は説明する。

「チームが戦略的に活用できるようなデータまでも、お客様にご覧いただける。少し新しいモータースポーツの見方を、提供できているのかなと思います」

 また、JRPはすでに開発サポーターからアンケートによるフィードバックも得ているという。

「全体的に、このシステムに対しては概ね高い評価をいただいています。画期的だ、面白い、と。ただ一方で、ライブで見ていると21台の情報を同時に見るのは忙しなく、なかなか情報量が多すぎて消化できないというご意見もいただいています。終わったあとにアーカイブで見返していくと大変面白いので、もう少しこのソフトの使い方や見方を、お伝えしていきたい」

 また、「開幕戦で不具合は出たのですが、一定のサービスができると分かった」ことにより、6月以降、開発サポーターの枠を広げていくことを検討しているという。まずは年初の募集の際に落選した300人を中心に、追って追加募集の案内をする、としている。

 このあとメディアとの質疑応答の時間が設けられ、第2戦で起きた盗難事件への対応について、質問が飛んだ。

 これは、4月10日に富士スピードウェイで行われた第2戦の際、TEAM TOM’Sのレースクイーン4名が盗難被害に遭い、12日に容疑者が逮捕されたもの。この件についてはチームから13日にリリースが出ているほか、JRPも14日にスーパーフォーミュラ公式ページに対応について掲載、事態を重く受け止め「ドライバーやレースクイーンのように貴重品を携行できない関係者の方々の所持品に対する盗難防止策を早急に検討」していくとしていた。

 上野社長は記者の質問に対し、以下のように答えた。

「オーガナイザー(サーキット)さんと慎重にやらなければならないところで、いま具体的に『こうします』とは言えません。まずは、この課題に対し、どうしようかという議論を始めたところです」

「たとえばクロークサービスを設けるとか、ロッカーを設置するとか。いま一度、パドックエリアでの貴重品の管理について、ハード・ソフトの両面でしっかり対応していこう、と。まずは注意喚起をする(ところから始める)、ということです」

JRP 上野禎久社長
JRP 上野禎久社長


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