7月16〜17日、2022年シーズンの全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦が、富士スピードウェイで開催され、笹原右京(TEAM MUGEN)が初優勝を飾った。ここでは第6戦富士に参戦したドライバーたちのSNS投稿から、各々の第6戦決勝を振り返ろう。
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フル参戦初年度、代役参戦を含めると15戦目にして念願の初優勝を飾った笹原右京。優勝後のツイートにはスーパーGTでチームメイトの大湯都史樹を筆頭に多くの祝福のメッセージが届いた。
やった!勝ったぞ!全ての人に感謝。
本当にありがとうございました!!Yes! Thanks for everything to everyone, the day I’ll remember forever.#BINGO #TEAMMUGEN #SFormula
? x Sho Tamura pic.twitter.com/X0AIfRtgMS
— Ukyo Sasahara 笹原 右京 (@ukyo_sasahara) July 17, 2022
ありがとう? GTは一緒に勝つぞ?
— Ukyo Sasahara 笹原 右京 (@ukyo_sasahara) July 17, 2022
2位の坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)にとって、2020年第7戦富士の優勝以来の表彰台登壇となった第6戦。優勝にあと一歩届かなかったが、2020年シーズンの最多勝利ドライバー坪井が復活を果たした一戦と言えるかもしれない。その好調さをキープできれば、終盤の2大会4レースでの勝利でも注目のひとりとなりそうだ。
悔しい2位。でも久しぶりの表彰台!
何よりやっとトップグループで戦えた。あと一歩!
常に今回のようなレースをしっかりして、チャンスを掴めるように、また頑張りたいと思います。
後半戦巻き返します!#superformula #cerumo pic.twitter.com/TvNFjRg9mg— 坪井翔 (@RaceSho) July 17, 2022
3位に入り、今季6レースで5回目の表彰台を獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)。ランキング2番手の平川亮(carenex TEAM IMPUL)、ランキング3番手のサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)がリタイアとなったことで、平川に29ポイント差、フェネストラズに36ポイント差とシリーズ争いで大きなリードを築く結果となった。しかし、勝ちを欲していた野尻にとって、3位は悔しい結果だろう。その思いが「ぬぁぁぁぁぁぁああ」の10文字に込められているのかもしれない。
振り返りは明日にしよう!
おめでとう右京?
おめでとうTEAM MUGEN?ぬぁぁぁぁぁぁああ pic.twitter.com/RpFghM8mfk
— Tomoki Nojiri 野尻智紀 (@Tomoki_Nojiri) July 17, 2022
予選で赤旗原因車両となり、最後尾からのスタートとなった宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)。決勝終了直後の取材セッション“ミックスゾーン”でも、ダウンフォース量を減らすセッティングで挑んだ難しさを語っている。
SF決勝21位から4位でした。運が良かったのと、チームのピットワークに助かりました。ストレートスピード上げる為に、リスキーなセットで臨み、厳しい状況でした。
得られた物は沢山あるので、次戦の茂木に向けて参考にします。
応援ありがとうございました!#sformula #TomsRacing pic.twitter.com/AEiCXCgMHZ— Ritmo Miyata 宮田莉朋 (@M_Ritmo) July 17, 2022
6番手スタートの牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は1つポジションを上げて5位でチェッカー。2度目のセーフティカー導入が不利に働く結果とはなったが、“ミックスゾーン”でも語っていたとおり、手応えをつかんできているようだ。
Super Formula Rd6 富士?
決勝は5位でした。良いレースは出来ていましたが、2回目のSCが自分達には良い方に働かなかったですね
でも、レース毎に確実にレベルアップ出来てきてると思うので、ここからまた更に頑張ります? pic.twitter.com/vyDkrOrFul— Tadasuke Makino・牧野任祐 (@tadasuke0628) July 18, 2022
悪天候、そして赤旗の影響もあり満足な予選とはならず16番手スタートとなった佐藤蓮(TEAM GOH)。「戦略と運が味方し」自己最高位の6位でチェッカー。自信3度目の入賞を果たした。序盤に左フロントタイヤにフラットスポットを作ってしまうも、ピットインを遅らせる作戦を実施。序盤は我慢のレースとなったが、ピットアウト後は次々とオーバーテイクを決めた。三宅淳詞(TEAM GOH)とのルーキー・オブ・ザ・イヤー対決も、8ポイント差とその差を縮めている。
Super Formula Rd.6 決勝
荒れたレースでしたが、戦略と運が味方し10ポジションアップの6位でフィニッシュしました。
今回は攻めたセットアップにチャレンジし、良い方向へと繋がったのでまた分析を進め次戦に繋げたいと思います。
応援ありがとうございました! pic.twitter.com/Z6Txbw4jEG
— Ren Sato/佐藤蓮 (@sugar_0185) July 17, 2022
今季も依然として不運が続いていた山下健太(KONDO RACING)は、まずチームメイトのサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)の無事に安堵したようだ。決勝では15番手スタートから7位でチェッカーを受け、今季3度目、決勝では今季2度目となるポイント獲得を果たした。「順位が微妙」と綴るも、長く続いた不調からの復調の兆しが見えたレースだったようだ。
15位→7位。まずはサッシャが無事で良かった。自分は順位が微妙であるものの、内容の良いレースでした。残り4戦しっかり活躍したい。#SFormula pic.twitter.com/dS25Aufbsu
— 山下健太/Kenta Yamashita (@kentayamashitaa) July 17, 2022
国本雄資(KCMG)は2戦連続、今季3度目の入賞を果たした。18番手スタートから8位でチェッカー。各所でバトルを繰り広げ「沢山バトル出来て楽しいレースだった!」と振り返った。
オープニングラップでのアクシデントでドライブスルーペナルティの裁定が出た大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)。緊急ピットイン、ドライブスルー、そしてルーティーンと3度ピットに入るも、ファステストラップも記録するスピードを見せ、10位でポイント獲得を果たした。なお、大のクルマ好きとしても知られる大湯はレースイーク明けに新たな車両を納車したという。ホンダ車6台持ちは驚きだ……。
何故自分にペナルティなのか…
飛ばされてしまったが故の接触で、今回の裁定には納得いきませんが、
3ピットをしたにも関わらず10位でポイントを獲得?ファステストも記録出来ましたしあらゆる手応えを掴めました?♂️
次戦は大事なもてぎ2連戦‼︎
夏本番?あっついぞぉ〜??#SFormula pic.twitter.com/ho6vLGQ8ML— Toshiki Oyu/大湯都史樹♨️ (@Oyu_Toshiki0804) July 17, 2022
またまた納車?
これで実家に置いてある車合わせて、
HONDA車6台持ち??詳しくはお湯TUBEをチャンネル登録してお楽しみに‼︎https://t.co/3KqC5vXzbc@HondaJP @HondaJP_Live pic.twitter.com/UGoYN5K8PJ
— Toshiki Oyu/大湯都史樹♨️ (@Oyu_Toshiki0804) July 20, 2022
第5戦SUGOでThreeBond Drago CORSEに初ポイントをもたらした福住仁嶺。その勢いを継続し2戦連続のポイント獲得も十分に狙える位置だったが、オープニングラップの混乱でフロントウイングを破損。緊急ピットインを敢行したことで後退。その後追い上げを見せたが、2度目のSC中の26周目に2度目のタイヤ交換を実施。一時は15番手にポジションを下げたがフレッシュタイヤで猛追をみせ、11位でチェッカーとなった。2戦連続のポイント獲得とはならなかったが、着々と前進を果たしている様子が窺える。
4番手と今季最上位ポジションからスタートを迎えた阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)だったが、チームのレースレポートでも「今年でいちばん苦しいレースになってしまったと思います」と語ったとおり、第6戦は苦しい戦いとなった。
今年一番良かったスタート位置からこんな結果に。
色々ヒントはあったけど結局結果に繋げられていません。
視野を広げて取り組んでいくしかないです。序盤に大きなクラッシュ…サッシャが無事でなにより? pic.twitter.com/c8Br9y8CsU
— Sena Sakaguchi/阪口晴南 (@sakaguchi0709) July 17, 2022
5番グリッドスタートの大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だったが、決勝後半は苦しい展開となった。次戦の舞台はSF初優勝を記録したモビリティリゾートもてぎなだけに、注目の存在だろう。
決勝はP15でした。
ピットアウト後から全くタイヤのグリップを感じられず、ズルズルと後退してしまいました。
なぜこうなってしまったのか分からないので、原因を追求したいです。沢山の応援ありがとうございました。
次戦は昨年優勝したもてぎ。良いレースが出来るよう準備します。 pic.twitter.com/gOouosjnKp
— Hiroki Otsu/大津弘樹 (@Hirokiohtsu) July 18, 2022
ポールスタートからレースをリードし続けた関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)。ルーティーンのピットを終えたアウトラップで左リヤタイヤが外れリタイアとなった。しかし、確かなスピードを見せつけていただけに、シーズン終盤の2大会4レースの活躍が楽しみなドライバーだろう。
レーシングドライバーは解雇という恐怖と常に隣り合わせ。
そのプレッシャーに負けてしまうのが2流。打ち勝つのが1流。
予選、スタート、SCリスタート、レースペース全て完璧にこなした。
過去を振り返っても結果は何も変わらない。
気持ちはもう次の茂木❗️❗️#Sformula https://t.co/MsKoNpqNhV pic.twitter.com/WydCPl7e7i— yuhi (@yuhisekiguchi) July 18, 2022
序盤、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)との接触で大クラッシュを喫したサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)。レースキャリアの中でも最大のクラッシュだったと振り返った。また、メディカルやスーパーフォーミュラ、そしてシャシーコンストラクターのダラーラへの感謝とともに、次戦位向けては「もっと強くなって戻ってくるよ」と綴っている。
Last weekend I had one of the biggest crash of my career so far and luckily no major injuries. It has been a difficult weekend in general and finally the crash just made it worst. About the contact, unfortunately I couldn’t do much and before I even realized I was already.. ??1/2 pic.twitter.com/EhLpomYOTo
— Sacha Fenestraz (@sachafenestraz) July 20, 2022
In the wall…. Thank you for the incredible work from the medical team at the track and also @SUPER_FORMULA / @DallaraGroup for the safety of these Super Formula cars. We will be back stronger for the next race? pic.twitter.com/afNBQllATu
— Sacha Fenestraz (@sachafenestraz) July 20, 2022
オープニングラップのアクシデントにより、リタイアとなった三宅淳詞(TEAM GOH)。第3戦オートポリスでの表彰台獲得以降、2戦連続でノーポイントが続く苦しいシーズン中盤戦となった。ルーキー・オブ・ザ・イヤー対決を制するためにも、終盤戦はポイントを重ねたいところだろう。
SF富士大会
予選12位 決勝リタイア
予選、決勝とも流れを作ることができず悔しい結果となりました。
良いマシンを用意していただいたので申し訳ないです。
次戦も頑張ります❗️
ありがとうございました。#SFormula #teamgoh pic.twitter.com/pjCPUDZAcu— Atsushi Miyake/三宅淳詞 (@Atsushi_Miyake) July 17, 2022
シリーズランキング2番手につける平川亮(carenex TEAM IMPUL)は今季初リタイア。悲願のドライバーズタイトル獲得に向けた戦いも、野尻にリードを広げられるかたちとなった。ただ、もてぎを得意としている平川だけに、もてぎでの2連戦で巻き返す可能性は少なくはない。『ストップ・ザ・野尻』の急先鋒として、次戦も注目したい存在だ。
残念すぎるレース。。
いつも応援して頂いてる皆さんに申し訳ないです。
残り4戦、絶対巻き返します?そして大きなクラッシュ。サッシャが無事であったのが何より。。 pic.twitter.com/DDXOtaNQa0
— 平川亮 Ryo Hirakawa (@ryohirakawa) July 17, 2022
フォーメーションラップでスピンを喫し、正式結果はD.N.S(スタートせず)となった松下信治(B-Max Racing Team)。Twitterにその悔しさを綴った。また、レースウイーク明けの19日に松下とB-Max Racing Teamはチームのファクトリーのある神奈川県綾瀬市の綾瀬高校で特別講義を実施。松下は「生徒の皆さんに元気をもらいました。ありがとう!!もっと頑張ります」と綴っている。
僕を支えてくれるチーム、そして応援してくれている皆様、本当に申し訳ないです。
今日はスタート前にスピンをしてしまいレースを台無しにしてしまいました。車の調子が戻ってきたところだったので余計に悔しいです。
色々とリセットしてまた笑って良い結果を撮りに行けるように精進したいと思います pic.twitter.com/css1NTF05x— N O B U (@Nobu_Mat13) July 17, 2022
今日は綾瀬高等学校で生徒の皆さんに元気をもらいました。ありがとう!!もっと頑張ります。
講演の内容が将来何かにつながれば嬉しいですね?
僕も頑張りますよ pic.twitter.com/3vJwLF8gYp
— N O B U (@Nobu_Mat13) July 19, 2022