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投稿日: 2022.09.20 13:35
更新日: 2022.10.24 16:49

鈴鹿サーキット、SF NEXT50開発車両のデモランなど持続可能な未来に向けた取り組みを実施へ

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インフォメーション | 鈴鹿サーキット、SF NEXT50開発車両のデモランなど持続可能な未来に向けた取り組みを実施へ

 ホンダモビリティランドは9月20日、同日に開場60周年を迎えた鈴鹿サーキットにおける“持続可能な未来に向けた取り組み”についての発表を行い、関連企業や団体協力のもと、開発車両や次世代のモビリティを活用した取り組みを開始するとアナウンスした。

 鈴鹿サーキットは2022年9月20日、節目となる開場60周年を迎えた。1962年、日本初の本格的なレーシングコースとして誕生して以来、モータリゼーションの発展とモビリティ文化の醸成に貢献し続けてきた同サーキットは、この節目となるアニバーサリーイヤーに『ROAD to NEW FUTURE』というテーマを掲げ、これまでの軌跡や思い出を振り返るイベントの開催やコラボレーション、感謝を伝える企画を開催してきた。

 また、ホンダモビリティランドは、鈴鹿サーキット開場60周年とモビリティリゾートもてぎ(旧ツインリンクもてぎ)の25周年を契機に“サスティナビリティ基本方針”および“環境ビジョン”を設定。カーボンニュートラル(CN)を目指した環境負荷を低減する取り組みに加え、創設の原点に基づき技術の進歩や人材育成の実践フィールドとしてモビリティの価値とサービスを一層高め、次の時代に向けて歩みを進める方針を打ち出した。

 その取り組みの一環として、鈴鹿サーキットでは全日本スーパーフォーミュラ選手権のSF NEXT50開発テストカーのデモランや、ハンズフリーパーソナルモビリティ『UNI-ONE』の試乗体験といった以下のプログラムを実施していく。

* * * * * 

■開発・次世代モビリティの取り組み

ホンダ開発プロダクツ実証実験『UNI-ONE』試乗体験

 本田技研工業と鈴鹿サーキットは、楽しい移動と豊かな暮らしの価値創造に向け、ホンダ製プロダクツの実証実験の取り組みを開始し、第1弾としてハンズフリーパーソナルモビリティ『UNI-ONE』を操り、特設コースを走行する試乗イベントを実施します。

『UNI-ONE』は“単なる移動手段ではない仕事やレジャーに対して新たな選択肢を提供する歩行感覚モビリティ”をコンセプトに、身体や遊びの領域を拡張する体験型のモビリティとして、従来の着座型モビリティとは異なる立位に近い目線で、手放しでも意のままに全方位へ移動ができるロボティクスデバイスです。

 歩行の選択肢拡充とエンターテイメント性をあわせ持つ『UNI-ONE』を、今後鈴鹿サーキット内の移動ツールや各種イベント・アトラクションへ導入することで、老若男女・身体能力問わず楽しめるフィールドの提供を目指します。

期間:2022年10月1日(土)~12月25日(日)の土・日・祝 ※平日は展示のみ
時間:鈴鹿サーキットパーク営業時間に準ずる
場所:ホテルゲート前 『UNI-ONE』特設ブース
面積:約200㎡
コース全長:約60m
対象:小学3年生以上 ※18歳以上の保護者のサポートで3歳から乗車可
料金:無料 ※別途鈴鹿サーキット入園券が必要です

ハンズフリーパーソナルモビリティ『UNI-ONE(ユニワン)』
ハンズフリーパーソナルモビリティ『UNI-ONE(ユニワン)』
UNI-ONE試乗体験コースのイメージ
UNI-ONE試乗体験コースのイメージ

■開発・次世代モビリティの取り組み

SUPER FORMULA NEXT50 開発テストカーデモンストレーションラン
~モータースポーツとカーボンニュートラル~

 2022年10月29日(土)から30日(日)に開催する2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第9戦/第10戦『第21回JAF鈴鹿グランプリ』にて、スーパーフォーミュラの次期導入を目指して開発を進めているカーボンニュートラル開発テスト車両のデモンストレーションランを実施します。

 本車両は、全日本スーパーフォーミュラ選手権を開催する株式会社日本レースプロモーションが、サスティナブルなモータースポーツ業界づくりを目的としたプロジェクト“SUPER FORMULA NEXT50”の取り組みの一環として、ボディワーク素材、タイヤ、燃料の面でカーボンニュートラルの実現に向けてさまざまなテストを実施するとともに、ドライバーの力を最大限引き出せるエアロダイナミクスの見直しなどにより、エンターテイメントの向上にも挑むマシンです。当日は走行に加え、本車両やモータースポーツの未来に関するトークショーも同時に開催いたします。

期間:2022年10月29日(土)・30日(日)
場所:レーシングコース(東コース)
料金:無料 ※別途観戦券が必要です。
※詳細は決定次第お知らせいたします

富士に引き続き、2台連なってダンフォース削減効果を検証する走行も行われた
富士に引き続き、2台連なってダンフォース削減効果を検証する走行も行われた

■持続可能な未来に向けた取り組み

サステナビリティ基本方針
 鈴鹿サーキット、およびモビリティリゾートもてぎを運営するホンダモビリティランドは、モビリティ文化の醸成とモータースポーツ振興、人材育成の実践フィールドを活かし、地域環境や社会課題への対応に取り組み、持続可能な未来づくりに貢献します。

環境:クリーンエネルギーの活用拡大や廃棄物の発生抑制とリサイクル促進により、温室効果ガスの削減を推進します。
社会:公正で誠実な企業活動と、交通安全や環境に関する教育活動により、社会の信頼と期待に応える企業を目指します。
地域:産学官パートナーシップ連携による商品開発や、地元の伝統や材料の活用により地域経済に貢献します。
人材:すべての人の人権と多様性を尊重し、働きがいのある職場づくりに努めます。

環境ビジョン
 ホンダモビリティランドは、中核事業であるモータースポーツイベント開催に関わる温室効果ガスの排出量削減に取り組み、2030年にカーボンニュートラルを目指します。

 2022年4月より鈴鹿サーキットとモビリティリゾートもてぎで開催する主なモータースポーツイベントにおいて使用する常用電力は、水力発電や太陽光発電などに由来する環境価値を活用し、実質的に再生可能エネルギー100%となる“Green でんき(中部電力ミライズ株式会社が提供する非化石証書に基づく環境価値を用いてCO2フリー化した電力)”を使用しています。

 また、モータースポーツイベント開催により発生する廃棄物に関しては、使い捨てプラスチックの削減や、分別回収によるリサイクルの促進に取り組んでいるほか、国際的なモータースポーツイベント開催に伴う人や物の移動によるCO2排出量についても把握し、削減に向けた施策の計画・実行・評価・改善のサイクルを推進します。

ホンダモビリティランドが掲げる環境ビジョンのイメージ
ホンダモビリティランドが掲げる環境ビジョンのイメージ


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