鈴鹿サーキットで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式合同テスト。多くの関係者、ファンが熱い視線を送ったピエール・ガスリーは、1分35秒585のベストラップで総合3番手につけた。その速さはライバルたちも驚きの表情をみせるほど、インパクトを与えるものだった。
■走行3日目で3番手タイム。「バンドーンより手強い」との声も
合同テスト直前の2017モータースポーツファン感謝デー内で行われた公開テストでは、まだウォーミングアップのような形だったガスリー。しかし、6日からのテストが始まると着実にチームとメニューをこなしていくなかで、速さを見せはじめた。
初日は1分36秒190で4番手を記録すると、2日目の終盤には1分35秒585まで伸ばし、今回好調だったトムス勢に続く3番手。ホンダエンジン勢では2日連続でトップにつけたのだ。
ガスリーは昨年末に行われたルーキーテストには参加しておらず、ファン感謝デー2日目がSF14初ドライブ。そこから3日目で、チャンピオン経験者とそん色ないタイムを記録したため、セッション後には「(昨年のストフェル・)バンドーンより手強い存在になりそうだ」という声が聞かれた。
またテスト2日目ロングランやスタート練習など実戦に向けた練習も入念に行ない、シーズン開幕へ向けて着実な準備を行ったガスリー。彼にとっても、この2日間は収穫の多いものだったようだ。
「午前中はレースシミュレーションで、満タンに近い状態で走行した。良い感触を得られたよ」とガスリー。
「午後は何回かスタート練習をした。GP2とは大きく違うし、(スーパーフォーミュラでは)ターボも付いているから、富士(スピードウェイ)でも練習する必要があると思っている」
「その後は、予選のシミュレーションを行ったよ。最初は1分37秒フラットで、2セット目は1分36秒2だったけど、いくつかミスもあった。最後のラップはすごく良かったよ」
「昨日から比べるとマシンのフィーリングは随分良くなった。僕のドライビングスタイルにあった良いセットアップも見つかった。自信を持ってプッシュできるようになってきたよ。2日間でいろいろなテストができ、さまざまなことを学ぶことができた」