レースは不測の事態、想定外の連続だ。特に2クラスが混合でレースを行うスーパーGTでは、トラブルやクラッシュなど、アクシデントが絶えない。傷ついたクルマを、夜を徹して修復するメカニック、その横で頭を抱えながら算盤をはじくチームオーナー……。そんな苦労を重ねたチームを、オートスポーツWEBナビゲーターの水瀬きいが励ましつつ、その大変さを数字を目安に紹介します。
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サリュー!
オートスポーツWEBナビゲーターの水瀬きいです☆ 今回のスーパーGT第2戦は富士のサーキットに来ちゃいました! そこで新しい企画をみなさまにお届けします。
その名も、『前戦で苦労したと思われるチームのお話を聞きつつエールを送るぞぉ☆』です! (編集注:「【水瀬きいチーム激励連載】クラッシュとアクシデントの代償:スーパーGT岡山編」が正式タイトルになります)
今回は第1戦岡山の状況について、2チームに聞くことができましたので、お届けしたいと思います。
まずは岡山の決勝の4周目のダブルヘアピンでクラッシュしてしまった、52号車埼玉トヨペットGreenBraveマークX MC。岩田勝俊チーム代表に聞きました。
最初の質問は、クルマはどのくらいの破損具合だったのか。
「(マシンの)左側面あたりのボディ側、足回りが壊れました。半壊まではいきませんでしたけどね。ウチは“純スポーツカー”の修理は、これまでF4車両くらいしか経験がありませんでした。2名の社員メカニックが中心になって作業を進めましたが、スペアパーツなども集まらず、我々だけでなく、GTAや周囲の方たちに協力してもらって、ようやくクルマが走れる状態にできたというのが、正直なところです」と岩田監督。
修復期間は、パーツの到着を待ってからの作業も多かったようで、この富士の直前まで掛かったそうです。
「パーツ待ちのような状態でしたね。(そのパーツを取り付ける)根本のパーツがないと、その先が付けられませんから。最後の1週間は連日遅くまで時間をかけてやっていました。できたパーツをひとつひとつ丁寧に組み上げていく作業は問題ありませんでしたね」