5月3日、富士スピードウェイで行われた2017年のスーパーGT第2戦で、スーパーGT500クラスのポールポジションを獲得したZENT CERUMO LC500の立川祐路と石浦宏明が、予選までの流れを振り返り、決勝への意気込みを語った。
ZENT CERUMO LC500
立川祐路
「ポール(ポジション)が獲れる。富士(スピードウェイ)でも速い。そういうマシンを用意してくれたレクサスの開発陣にまずは感謝ですね。それと、きっちり予選当日にクルマを仕上げてくれたチーム、そして石浦に感謝したいと思います」
「朝の練習走行の前半に僕が乗って、そのあと後半からサーキットサファリにかけて石浦が担当したんですが、そこでしっかり(マシンを)仕上げてくれましたね。そのおかげだと思います。予選になったらだいぶクルマが良くなっていました」
「正直、練習走行の前半に自分が乗っていた時の感触では、いける自信がなかったんですけど、問題なく仕上がっていましたね。ポールを獲ったことで、よりプレッシャーが強まるところもあるので、より気を引き締めて、明日もこのままいけるように頑張ります」
「今年のマシンはレギュレーションでダウンフォースが減らされているわけですが、去年までのような富士仕様の空力が規則で使えなくなったので、(総合的に考えると)他のコースよりも影響は少ないのかもしれませんね」
「ただ、フロント(の空力)をいじれないのでリヤでドラッグを減らすようにしているんですが、どうしてもフロントだけダウンフォースがあって、リヤがない、という状態になりがちです。そこを、メカニカルグリップを含めてどうバランスさせるかが難しいですね」
「ニスモ(MOTUL AUTECH GT-R)が予選2番手に来たのは、嫌な感じです(苦笑)。クルマもタイヤメーカーも違うのでよく分からないところですが、例年暖かくなるにつれてミシュランは良くなりますし、(第1戦)岡山でああいう状況だったとはいえ、そのままということはないだろう、と僕たちも考えてはいましたけどね」
「明日は500kmという長いレースですから、タイヤを含めた決勝セットアップをどれくらい安定したペースで走れるものにできるが勝敗を分けると思います。今年は決勝日朝のフリー走行もないので、そういうことを考えると、正直、今夜はよく寝られないかもしれません」
「決勝が500kmということで、そのなかでまだ数メートルのリードを得ただけだと思っています。レース直前の走行でセットを確認することを含めて、これからきっちりと話をして、万全の態勢で決勝に臨んで、なにがなんでもレクサス久々の富士優勝を自分たちが獲りたいと思います」