スーパーGT第2戦は5月4日、第2戦富士の決勝レースが行われ、GT300クラスは第1スティントを長くとる作戦を見事に的中させた中山雄一/坪井翔組51号車JMS P.MU LMcorsa RC F GT3が優勝。レクサスRC F GT3に初勝利をもたらした。
グランドスタンドの多くが埋まり、ゴールデンウイークらしい晴天の下迎えたスーパーGT第2戦富士の決勝。迎えたスタートでは、ポールポジションスタートの片岡龍也駆るグッドスマイル 初音ミク AMGがスタートを決め、峰尾恭輔駆るGULF NAC PORSCHE 911が続いていくが、1周目にビヨン・ビルドハイム駆るGAINER TANAX AMG GT3がGULF PORSCHEをパス。さらに4周目には、中山雄一のJMS P.MU LMcorsa RC F GT3が峰尾をかわしていった。
一方、後方から順位を上げてきたのは、荒聖治駆るStudie BMW M6と、藤井誠暢のD’station Porsche。特に予選タイム抹消となり、14番手スタートとなっていたD’station Porscheは、9周目には8番手まで浮上してくるが、前を行くARTA BMW M6 GT3を抜こうとした際にレクサスコーナーで接触。ポジションを落としてしまい、藤井には黒白旗が提示された。
トップを走っていたグッドスマイル 初音ミク AMGは、1スティントめのピットイン間際となる27〜29周目あたりにGAINER TANAX AMG GT3に接近を許したものの、1回目のピットを終えた後は2台の順位は変わらず。一方で、上位陣でピットストップを引っ張ったのは、序盤ポジションを上げ3番手につけていたJMS P.MU LMcorsa RC F GT3。41周までピットインを引っ張り、中山から坪井翔に交代した。
1回目のストップを終えて、トップ3はグッドスマイル 初音ミク AMG、GAINER TANAX AMG GT3、そしてJMS P.MU LMcorsa RC F GT3となっていたが、驚きとなったのは4番手。いったんは23番手まで後退していたD’station Porscheがつけていたのだ。D’stationは上位陣が1分39秒台から40秒台で走行しているなか、1分38秒台から39秒台のラップタイムを並べポジションを挽回。スヴェン・ミューラーも前日のペナルティを帳消しにする走りをみせ、表彰台圏内をうかがった。