Ryuji Hirano / autosport web

 1月31日、seven x seven Racingは、2025年のモータースポーツ活動について発表した。新たにスーパーGT GT300クラスにポルシェ911 GT3 Rで参戦するほか、スーパー耐久シリーズST-Xクラス、SROジャパンカップにも同じくポルシェ911 GT3 Rを投入。またポルシェカレラカップ ジャパンにも参戦するなど、今シーズンは大いに注目を浴びる存在になりそうだ。

 seven x seven Racingは、2024年にSROジャパンカップ最終ラウンドの岡山に参戦。いきなり優勝を飾ったほか、ポルシェカレラカップ ミドルイースト、ドバイ24時間など積極的にレース活動を展開してきた。チームの母体となるのは、世界で最初のセルフホスピタリティホテル『seven x seven』で、現在糸島、石垣の2カ所で展開。ファンにとって分かりやすい存在としては、スーパーGTの大会冠スポンサーを務めたことがあるFAV HOTELがグループ企業だ。

■GT300クラスに新規参戦。S耐、ジャパンカップも

 そんなseven x seven Racingだが、2025年は大きく活動の場を広げることになった。注目はスーパーGT GT300クラスに新規参戦することだ。車両は2022年以来のGT300登場となるポルシェ911 GT3 R。カーナンバーは現在暫定だが666になるという。

 ドライバーは、二度のGT300チャンピオン経験をもつ藤波清斗と、ポルシェの豊富な経験を持ち、これまでGT300では2勝を飾っている近藤翼という強力なコンビ。タイヤはヨコハマだ。なお藤波は監督も兼務することになるという。

 またチーフエンジニアには、2024年にJLOCにタイトルをもたらした伊与木仁エンジニアが就任したのも驚きだろう。体制面は充実しており、新チームとは思えない活躍をみせるかもしれない。

 またスーパー耐久シリーズのST-Xクラスにも参戦することになった。車両は同じくポルシェ911 GT3 Rとなる。ドライバーは藤波と近藤のスーパーGTのコンビに加え、AドライバーとしてチームのGMであるBANKCY、そしてDドライバーとして2024年もST-Xに参戦した経験をもつ渡会太一が起用された。

 そして、2024年に優勝も飾ったSROジャパンカップにも参戦する。車両はポルシェだが、こちらはブラックを主体としたカラーリングとなる。ドライバーはBANKCYと藤波のコンビだ。またポルシェカレラカップ ジャパンには2台体制で参戦。PRO-AMにはBANKCY、PROには渡会が参戦することになった。

seven x seven Racing発進! GT300、S耐、ジャパンカップ、PCCJと多数のカテゴリーに参戦へ
seven x seven Racingの監督も兼務する藤波清斗

■ドライバーたちも意気込み

 3カテゴリーのドライバーとして、またチーム監督として携わることになった藤波は「seven x seven Racingとともに、日本のトップカテゴリーに参戦できることを非常に嬉しく思います。チャンスを下さった皆さまには本当に感謝しています。世界で通用するチームを作り上げられるよう、チーム一丸となって努力していきます」と語った。

「世界的にも活躍しているポルシェ911 GT3 Rにも是非注目をしていただきたいですし、全カテゴリーともタイトルを目指し、皆さまの期待に応えられるよう頑張りますので、応援よろしくお願いいたします!」

 また、近藤は「seven x seven Racingにお誘いいただき感謝しています! スーパーGT、スーパー耐久シリーズともにひさびさの参戦となりますが、ポルシェ911 GT3 Rはこれまでもさまざまなシリーズでドライブしてきていますし、2025年のドバイ24時間でもチームと一緒に戦い、その雰囲気に大いに感動しました。自分の経験を活かしチームに貢献することができるように開幕戦から全力で戦います。ぜひseven x seven Racingに応援よろしくお願い致します」とコメントしている。

 またスーパー耐久、PCCJへの参戦が決まった渡会は「これまでseven x seven Racingとともにレースを戦ってきましたが、改めて2025年に向けてスーパー耐久シリーズ、PCCJと2カテゴリーへの参戦が決まり、本当に嬉しく思っています」と語った。

「このような機会を下さった皆さまに心から感謝していますし、こうしてチャンスを下さったご恩を、今シーズンの結果で返せるよう、精一杯頑張ります! 新しい挑戦となりますが、開幕戦からとにかく優勝だけを目指していきます。ご声援よろしくお願いします!」

 そしてチームのGMであるとともに、S耐、ジャパンカップ、PCCJに参戦するBANKCYは「素晴らしい車両と、最高のメンバー、体制で国内最高峰の各カテゴリーに挑戦できることに感謝いたします。参戦の機会をいただいた主催者ならびに、モータースポーツ界全体にも貢献して参ります」とコメントを残している。

 4カテゴリーと幅広い活動を展開することになったseven x seven Racing。今シーズンはイエローとブラックのカラーリングのポルシェがサーキットで目を引くことになりそうだ。

seven x seven Racing
2025年モータースポーツ参戦体制

■スーパーGT
クラス:GT300
車両:ポルシェ911 GT3 R(992)
カーナンバー:666(暫定)
タイヤ:ヨコハマ
ドライバー:藤波清斗/近藤翼

seven x seven Racing発進! GT300、S耐、ジャパンカップ、PCCJと多数のカテゴリーに参戦へ
スーパーGTに参戦する車両のカラーリングイメージ

■スーパー耐久シリーズ
クラス:ST-X
車両:ポルシェ911 GT3 R(992)
カーナンバー:666
タイヤ:ブリヂストン
ドライバー:BANKCY/藤波清斗/近藤翼/渡会太一

seven x seven Racing発進! GT300、S耐、ジャパンカップ、PCCJと多数のカテゴリーに参戦へ
スーパー耐久シリーズに参戦する車両のカラーリングイメージ

■SROジャパンカップ
クラス:GT3
車両:ポルシェ911 GT3 R(992)
カーナンバー:666
タイヤ:ピレリ
ドライバー:BANKCY/藤波清斗

seven x seven Racing発進! GT300、S耐、ジャパンカップ、PCCJと多数のカテゴリーに参戦へ
SROジャパンカップに参戦する車両のカラーリングイメージ

■ポルシェカレラカップ ジャパン
車両:ポルシェ911 GT3 Cup(992)
タイヤ:ミシュラン
カーナンバー/ドライバー:66/BANKCY(PRO-AM) 99/渡会太一(PRO)

seven x seven Racing発進! GT300、S耐、ジャパンカップ、PCCJと多数のカテゴリーに参戦へ
PCCJに参戦するBANKCY車のカラーリングイメージ
seven x seven Racing発進! GT300、S耐、ジャパンカップ、PCCJと多数のカテゴリーに参戦へ
PCCJに参戦する渡会太一車のカラーリングイメージ

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