2025年シーズンの開幕に向けてシーズオフテストが繰り返されているスーパーGT。ここではオートスポーツwebで調査したGT500クラスに参戦する全15チームのトラックエンジニアを紹介する。
チームスポーツたるモータースポーツの舞台で、ドライバーやマシンとともに重要となるのがセットアップや戦略を考案するエンジニアだろう。2025年のGT500クラスには全15チームが参戦するが、10チームのトラックエンジニアは昨年から継続ということが分かった。
一方で5チームのトラックエンジニアが変わることになる。まずディフェンディングチャンピオンの1号車au TOM’S GR Supraは、昨年までの吉武聡氏がチーム内で新たな役職に就く関係で、今季は若手の伊藤大晴(たいせい)氏がデータ・パフォーマンスエンジニアから昇格してトラックエンジニアに就任する。
同じトヨタ陣営では、14号車ENEOS X PRIME GR Supraの参戦体制発表で高田剛氏のトラックエンジニア就任が明らかになっているほか、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraには脇阪寿一監督の“盟友”とも言える阿部和也氏が加入している。
ニッサン/ニスモ陣営では、12号車TRS IMPUL with SDG Zと24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zの間でトラックエンジニアがスワップ。これにより今季は12号車IMPULに“古巣復帰”となる村田卓児氏、24号車リアライズには大駅俊臣氏がトラックエンジニアとして就任している。
ホンダ陣営については5チームとも昨年と同じ布陣になるようだ。なお、以下の表はあくまで編集部がシーズンオフテストで調査した内容であり、ここから開幕戦までに変更される場合があるので、その点はご注意願いたい。
■2025年スーパーGT GT500クラス トラックエンジニア一覧(編集部調べ)
No | Car&Driver | Track Engineer |
---|---|---|
1 | au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太) | 伊藤大晴 |
3 | Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞) | 根岸圭輔 |
8 | ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治) | 辻凱杜 |
12 | TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット) | 村田卓児 |
14 | ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺) | 高田剛 |
16 | ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮) | 杉崎公俊 |
17 | Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/小出峻) | 桑原悠 |
19 | WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南) | 中山将 |
23 | MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠) | 小堀顕 |
24 | リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平) | 大駅俊臣 |
37 | Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ) | 大立健太 |
38 | KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹) | 岡島慎太郎 |
39 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ) | 阿部和也 |
64 | Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき) | 加藤祐樹 |
100 | STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐) | 星学文 |



