6月30日から鈴鹿サーキットで開幕したスーパーGT公式テスト。第6戦鈴鹿1000kmを見据えてのテストとなるが、この2日間、WedsSport ADVAN LC500の第3ドライバーとして登録されている小林可夢偉がテストに参加している。1日目の走行後、可夢偉に感想を聞いた。
可夢偉は今季、全日本スーパーフォーミュラ選手権、WEC世界耐久選手権に参戦する一方、初めてスーパーGTへの参戦が決定。関口雄飛/国本雄資が駆るWedsSport ADVAN LC500の第3ドライバーとして、鈴鹿1000kmに参戦する。
そんな可夢偉は、開幕前の岡山でのテスト以来となるレクサスLC500のドライブを果たした。この日は午前中ウエットのなかで7周、ドライとなった午後はGT500専有走行の時間にマシンに乗り込み、6周を走行し。1分52秒449というベストタイムとなった。
「岡山以来のドライブで、そのときよりもクルマのことは分かるようにはなってきましたが、まだまだクルマには慣れないといけない部分がありますね」と走行後可夢偉は語った。
「まだ(岡山と)トータルでも全然走れていないので、明日もしっかり走りたいです。それでいきなりレースになっちゃうので。GT300との混走も、今日は専有走行を走ったので体験していないし、まだ課題は多いですね」
ちなみに、この日はほとんどのチームが予選シミュレーションを行う専有走行帯で可夢偉がドライブしたが、チームは可夢偉を予選アタッカーと考えているのだろうか……!?
「もともと国本と可夢偉を多めに走らせようと思っていたのですが、天候が天候だったので、タイヤテストのためのメニューをこなさなければならなかったんです。なのであまり時間がなくて、それであの時間になった」というのはLEXUS TEAM WedsSport BANDOHの坂東正敬監督。
「予選に(可夢偉を)もってくるかどうかはまだ決めていません。ただ、決勝では関口と国本と同様、2スティント担当してもらう予定です」
「順番はまだ分かりませんが……。ジェンソン・バトン次第じゃないですか(笑)」と坂東監督は冗談めかして語ったが、ファンとしてはF1日本グランプリで繰り返された可夢偉&バトンの競り合いも少々観たいところではあるかもしれない。