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スーパーGT ニュース

投稿日: 2017.07.04 12:47
更新日: 2017.07.05 14:53

ITR代表ゲルハルト・ベルガー「クラス1世界選手権は我々の焦点ではない」

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スーパーGT | ITR代表ゲルハルト・ベルガー「クラス1世界選手権は我々の焦点ではない」

 ドライバー2名が病院搬送となるビッグクラッシュが発生したDTMドイツ・ツーリングカー選手権第7~8戦ノリスリンクの会場で、今年3月末からシリーズを統括するITRの新代表に就任したゲルハルト・ベルガーがメディアの質問に応じ、「最大の焦点は現在のシリーズにあり、FIAの新しい世界選手権にはない」とコメントした。

 これまで長きにわたり“DTMの父”として選手権プロモーターを務めてきたハンス-ベルナー・アウフレヒトに代わり、新代表に就任したベルガー。元F1ドライバーであると同時に、引退後に歴任したFIAシングルシーター・コミッション代表や、BMWのスポーティングディレクター、自らが創設したチームの代表やオーナー職など、モータースポーツにまつわるあらゆる肩書きをこなしてきた。

F1引退以降、モータースポーツの要職を歴任してきたゲルハルト・ベルガー
F1引退以降、モータースポーツの要職を歴任してきたゲルハルト・ベルガー

 ベルガー自身は「それでも、この新しい仕事に対しては学ぶことばかりだ」と、ITR代表という職務の新鮮さを強調する。

「本当に知らないことばかりだ。例えばTVの放映権を扱うライツ管理の分野はまったく新しい挑戦で、正直に言って担当者がどのように機能し、問題に対してどのように働いているかを学ぶのはとても楽しいね!」

 2017年シーズン開幕前に新たな仕事に就任したベルガーだが、今季はシャシーなど一部の技術パートを共通化している日本のスーパーGTと同様、空力性能の25%削減などDTMにも新たな技術規制が導入されたシーズンでもある。

今季のDTMも空力規定の変更や新ワンメイクタイヤの導入など、新たなホモロゲサイクルに入った
今季のDTMも空力規定の変更や新ワンメイクタイヤの導入など、新たなホモロゲサイクルに入った

 その他、よりソフトなハンコック製のワンメイクタイヤ導入や、グリッドやピットでのインタビュー機会の強化など、ファンへの発信力とレースのショー的要素の強化に目が向けられている。これについてベルガーは「私が着任以前のアイデアが多数含まれている」としながらも、「ポジティブな要素」だと感じている。

「DTMには明確なDNAがあるし、これを活用しながら改善を図りたい。だからこそ、変更は慎重かつ論理的に行う必要がある」

「これは良い選手権で、良いプロモーションのプラットフォームだ。もし何らかの変更がなされれば、(参戦するマニュファクチャラーは)どのような影響が出るかを慎重に見極めようとするだろう」


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