7月23日、スポーツランドSUGOで行われたスーパーGT第4戦SUGOの決勝レース。GT300クラスを制したGAINER TANAX AMG GT3の平中克幸とビヨン・ビルドハイムが戦いを振り返るとともに、優勝の喜びを語った。
GAINER TANAX AMG GT3
平中克幸
「ビヨン(・ビルドハイム)がいい走りをしてくれました。17番手スタートからすぐにトップ10圏内に入ってくれましたし、トップとペースも変わりませんでしたね」
「途中、雨が強くなった時はブリヂストンタイヤ勢がペースを上げてきて、ギャップを築かれてしまいましたけど、セーフティカーで、そのギャップを詰めることができました。ただ、当然、後ろのライバルたちとのギャップも縮まってしまいました」
「メルセデスAMG GT3はピットストップの時間、給油時間などで不利な面があり、例えばニッサンGT-RニスモGT3とは約5秒くらいの差があります。しかし、今回のピット作業ではチームがいい働きをしてくれて、同じタイミングで入った10号車(GAINER TANAX triple a GT-R)よりも速いタイムでスタートできました」
「その上、ピットレーンで僕たちより上の順位を走っていた25号車(VivaC 86 MC)の真後ろにもつくことができたんです。僕はニュータイヤでピットアウトしましたが、ダンロップタイヤは温まりがかなりよくて、ピットロードを出るころにはグリップ感がありました。だから、少し強引でしたけど2コーナーで25号車を抜くことができましたね」
「このピット作業の速さとダンロップタイヤの温まりの良さが優勝につながったと思います。25号車たちを交わしたことで65号車(LEON CVSTOS AMG)の前でコースに復帰することができ、その後のセーフティカーで1周のアドバンテージを得られましたから」
「正直、勝てるんじゃないかという感触を持ちながら、何十周もレースを走るのはひさびさのことだったので、かなり緊張しながら走っていましたよ。それでも最後まで安定したタイムで走ることができました。終盤に雨が降ってきたときも序盤に築いたマージンが効きました」
「このマージンはピット作業でチームが作ってくれたものでもあるので、ドライバーも頑張りましたけど、(この勝利は)チームのおかげだと思っています」