2017年からオートスポーツwebナビゲーターに就任した水瀬きいさんに、日本で活躍するレーシングドライバーに突撃インタビューをしてもらうことになりました。第8回目は、スーパーGT第5戦富士で小林崇志選手とともにポール・トゥ・ウインを達成! ARTA NSX-GTの野尻智紀選手です。なおこのインタビューはその記念すべきレースの搬入日に収録したので、富士戦のことは触れておりません。ご了承ください。
ちなみに、野尻選手ときいさんは、以前から面識はあったそうなんですが、スーパー耐久で食事が一緒になったときに初めて会話して、今回はそれ以来のトーク。ただ、マジメな野尻選手の印象に、きいさんは「キラわれてる……!?」と感じたそうで、いきなりこんな質問になりました。ではどうぞ!
■対談はいきなりバチバチ!?
水瀬きい(以下Kii):あの、私のことキライですか?
野尻智紀(以下TN):好きじゃないです(笑)。
<一同爆笑>
Kii:えっと、理由は聞かないでおきます(笑)。では、まずは今シーズンの前半戦を振り返っていかがですか?
TN:スーパーGTでいうと、チームもすごく頑張ってくれていて、テストからレースごとに調子が良くなっています。今はチームの勢いも含めて、すごくクルマの能力が高くなっています。あとは僕たちが結果を出すだけですね。スーパーフォーミュラに関しては、タイヤが変わった影響か、昨年に比べると順位が良くない。それをどうにかしたいです。クルマのポテンシャルが高くないと前を走れないので、それに注力しています。SFはまだまだ手ごたえを掴んでいないですね。
Kii:今季のスーパーGTは4戦中2戦ポールポジションでしたが、注目を浴びている感じはありますか?
TN:今までスーパーフォーミュラでは速く走れていましたが、個人的にスーパーGTで存在感を示せていたのがあまりなかったんです。あと、個人的に言うと予選の速さや一発の集中力には自信もありますし、レーシングドライバーとして魅力的なのはそこだと感じている人間なので、今のスーパーGTで予選を速く走れているのは、自信になっています。
Kii:『オレ、イケてるぜ!』って感じはしてます?
TN:まだしてないです(笑)。もう少しいきたいです。
Kii:今季のARTA NSX-GTは、昨年までのNSX CONCEPT-GTとはどう違いますか?
TN:けっこう違いますけど、走り出した段階で、空力が削減されたレギュレーションの変化はあまり感じなかったです。フィーリングで言うと、ほぼ変わらないレベルでしたね。今年のレギュレーションに対して、ネガティブな部分はあまりなかったです。でも、そのなかで今まであった課題が残っていたりするので、そのあたりを改善してきています。ホンダさんも開発を進めてくれているので、それを僕たちがどううまく使うかがすごく大事になってくると思います。