スーパーGT第6戦『第46回インターナショナル鈴鹿1000km “SUZUKA 1000km THE FINAL”』の決勝レースが8月26日、鈴鹿サーキットで行われ、GT300クラスは黒澤治樹/蒲生尚弥組のLEON CVSTOS AMGが優勝した。
最後の鈴鹿1000kmとなる今大会。ラストレースにふさわしく、決勝日は朝から青空が広がりコースコンディションはドライ。詰めかけた多くの観客の前で、長い戦いの火ぶたが切って落とされた。
1コーナーを1番手で通過したのはポールポジションスタートのVivaC。これにUPGARAGE BANDOH 86、マッハ車検 MC86 GTNETが続く。
GT300クラスは序盤からチームによって多彩なピット戦略が展開されることになった。スタート直後にピットインしたのは9番手スタートのLEON AMGだ。さらに、8周目でピットインしたのは4番手スタートのマッハ車検。タイヤ交換なしでレースに復帰するなど、義務付けられた5回のピット作業をそれぞれの戦略により消化していく。
逆に第1スティントを長めにとり、ピットインのタイミングを遅らせたのはトップを走るVivaC。前日の予選でコースレコードを更新するタイムを叩き出した山下健太は第1スティントを担当。周囲が20数周でのピットインし出すなか、31周でようやくピットインとなった。
ほぼすべてのチームが1回目のピットストップを終えたころ、41周目に最終シケインでARTA BMW M6 GT3がB-MAX NDDP GT-Rと接触。ドライブしていた高木真一によれば、ピットへ向かう意思表示をした上で減速したところ、B-MAX NDDPに追突されてしまったという。
このアクシデントにより、ARTA BMWはピットレーン入り口のガードレールにヒット。そのままガードレールに正対するような形でコース上に止まったため、セーフティカーが導入された。約17分間にわたりセーフティカーランが行われ、VivaCら上位陣が築いていたマージンがリセットされることになった。
レースがリスタートされ、2回目のピットインのタイミング。VivaCが56周で2回目のピット作業を行ったほか、UPGARAGEは71周で行った3回目のピットインでタイヤ無交換作戦を敢行している。
94周目、130Rで31号車TOYOTA PRIUS apr GTがクラッシュ。130Rのスポンジバリアに突っ込む形で停止してしまう。これにより、レース2回目のセーフティカー導入となった。
すると、このときトップを走っていたUPGARAGE 86はセーフティカーが入ったタイミングでピットインすると、そのままガレージへ。坂東正敬監督によれば、セーフティカーが導入されたタイミングで、タイロッドのボルトが抜けてしまったという。