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スーパーGT ニュース

投稿日: 2017.11.12 16:01
更新日: 2017.11.13 21:10

タイトル候補がスタート前にまさかの接触。MOTUL GT-Rが最後に初優勝、KeePer平川&キャシディが初戴冠

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スーパーGT | タイトル候補がスタート前にまさかの接触。MOTUL GT-Rが最後に初優勝、KeePer平川&キャシディが初戴冠

 2017年シーズン最終戦となるスーパーGT第8戦が11月12日、ツインリンクもてぎで行われ、GT500は数字上の候補5台、実質予選トップ3台によるタイトル争いの結果、ポールポジションからスタートしたMOTUL AUTECH GT-Rが最終戦で今季初優勝。2番手に入ったKeePer TOM’S LC500がチャンピオンに輝いた。

 快晴の下、ツインリンクもてぎには多くのファンが来場。日曜朝はサーキット周辺は多くのクルマが列を並べ、通常の倍近い時間が必要なほど、多くの観客がツインリンクもてぎを訪れた。自衛隊松島基地のF-2戦闘機の歓迎フライトやDTMマシン3台のデモラン、そしてDTM代表でもあるゲルハルト・ベルガーの来場など、盛りだくさんのスケジュールを終え、いよいよレース進行が始まる。

 GT500クラスの見どころは、もちろん、チャンピオン争い。国内レースをよく知るものならば、ツインリンクもてぎでのコンマ9秒差がどれほど大きな差なのかをご存知のはず。ストップ&ゴーのレイアウトのもてぎは、どのカテゴリーでも僅差になる。昨年の最終戦のGT500の予選に当てはめるとトップからコンマ9秒差は7番手。今回、2番手にコンマ9秒でポールを獲得したMOTUL GT-Rの一発の速さが、どれほど強烈なインパクトをライバル陣営に与えたかが伺い知れる。

 ポールからの逃げを狙うMOTUL GT-R、追うWAKO’S 4CR LC500、そしてランキングトップのKeePerというトップ3のグリッド順。タイトル上位3台が先頭になっての最終決戦が、ついにグリーンシグナルを迎えた。

 白バイ、パトカー、そしてDTMの先導によるパレードラン、フォーメーションラップを終えてスタートを迎えるその瞬間、まさかのアクシデントが発生する。

 最終コーナーのビクトリーコーナーでローリングスタートのタイミングを伺いつつ、ブレーキングでタイヤを暖めていたトップのMOTUL GT-Rと2番手WAKO’Sが接触。MOTUL GT-Rの左リヤとWAKO’Sの右フロントが接触してパーツが大きく破損してしまう。それでも走行には大きな支障はないようで、そのまま53周のレースがスタート。

 だが、やはり右フロントを破損した2番手WAKO’Sはペースが上がらず、4周目には3番手KeePerに1コーナーでかわされてしまう。その後も5周目には36号車のau TOM’S LC500にS字でオーバーテイクを許し、6周目にはS Road CRAFTSPORTS GT-Rとサイド・バイ・サイドに何度もなりながらバトルを繰り返すが、最終的にS Roadが前に。

 そしてWAKO’Sは5コーナーの進入でフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rと接触し、スピン。フォーラムエンジニアリングもサンドトラップに飛び出し、2台ともに最後方に順位を下げてしまう。WAKO’Sはこの序盤のアクシデントがらみで実質、タイトルの権利を失い、後にフォーラムエンジニアリングはこの接触の件でドライブスルーペナルティを受ける。

 そして8周目にはauが緊急ピットイン。どうやら左リヤにトラブルを抱えてしまったようで、そのままガレージへ。タイトル候補でもあったauが戦線を離脱して、コース上のタイトル候補は4番手に上がったZENT CERUMO LC500を含めてMOTUL GT-R、KeePerの3台に絞られる。

 トップのMOTUL GT-Rは順調に周回を重ね、2番手KeePerとは4秒程度のギャップで周回。3番手以下はS Road、ZENT、RAYBRIG NSX-GT、カルソニック IMPUL GT-R、KEIHIN NSX-GT、ARTA NSXの順に。


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