11月26日(日)に富士スピードウェイで行われた『NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2017』内で、ニスモのGT3カー、ニッサンGT-RニスモGT3の同乗試乗が行われた。
今回、同乗試乗した車両は、千代勝正選手が2015年のリキモリ・バサースト12時間で総合優勝を飾った個体。GT3仕様としてニスモが最初に造ったGT-Rで、年式は2014年型となる。ドライバーは現役バリバリの柳田真孝だ。
タイヤはバサースト優勝時の組み合わせであるミシュラン。乗車直前にニスモのスタッフが「型は古めですけど、パワーはけっこう出てますよ」とパフォーマンスを解説する。
世界的に見ても高速コースに分類される富士スピードウェイだが、ヘアピンやBコーナー、そして第3セクターにもタイトなコーナーが連続するため、マシンの総合性能を体感するにはうってつけのコースだ。
今回、GT-R GT3のサイドシートに納まった編集部員にとって、本格的な同乗試乗はJTCC全日本ツーリングカー選手権仕様のトヨタ・チェイサーと、2000年にGT500クラスでチャンピオンを獲得したホンダNSX以来。チェイサーは同じく富士(といっても改修前のコース)のドライ路面で、NSXはもてぎでフルウエットの状況下での試乗だった。
15年以上も前のことなので記憶は曖昧だが、両車ともにとにかくビタッと安定していた印象。果たしてGT3車両の実力はどのようなものなのか、期待は膨らみに膨らんだ。