世界中のモータースポーツにおいてレーシングドライバーをひときわ輝かせる存在であるのが、レーシングスーツ。自らサーキットを走る人たちにとっては、トップドライバーたちが使うレーシングギアは注目の存在でもあるが、今季スーパーGTには、今まで使用されていなかった海外ブランドのスーツが登場しそうだ。
クラッシュなど万が一の際にドライバーを炎から守り、かつ優れた発汗性能や動きやすさ、そして軽さ、着心地、肩を中心とした動きやすさも求められるのがレーシングスーツ。特に複数のドライバーで参戦するスーパーGTでは、乗り降りのしやすさや室内の暑さへの対処などが求められ、ドライバーからのリクエストも多い。
そんなスーパーGTでは、2017年までは下記のような内訳で各メーカーのスーツが用いられていた。多くはチームが契約するものだが、ドライバー個人でメーカーを優先するところもある。GT500、GT300とも最多なのは、『Firelex』ブランドで長年愛される国産のグループMレーシング。日本製ではARD、ジュラン・レーシング、シルバーストンレーシング、ザ・マン・スピリットなども多くのユーザーを抱えている。
一方、海外製ではF1でもユーザーが多いプーマ、イタリアの老舗スパルコ、二輪からスタートし、多くの愛用者がいるアルパインスターズなどが挙げられる。
■2017年GT500 レーシングスーツメーカー使用内訳
グループMレーシング/Firelex:10名
プーマ:8名
スパルコ:6名
アルパインスターズ:3名
ARD:2名
ジュラン・レーシング:1名
■2017年GT300 レーシングスーツメーカー使用内訳
グループMレーシング/Firelex:27名
ARD:14名
スパルコ:6名
アルパインスターズ:5名
プーマ:2名
OMP:2名
シルバーストンレーシング:2名
ザ・マン・スピリット:2名
※17年開幕戦時。GT500/GT300ともグローブ、シューズは別メーカーの場合がある