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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.04.07 22:04
更新日: 2018.04.07 22:20

「スーパーGTはそんなに甘くない」。山本尚貴に聞く、波瀾万丈の予選日とバトンのQ2初アタック

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スーパーGT | 「スーパーGTはそんなに甘くない」。山本尚貴に聞く、波瀾万丈の予選日とバトンのQ2初アタック

 今シーズンのスーパーGTでもっとも注目を集めるRAYBRIG NSX-GTの山本尚貴とジェンソン・バトン。開幕戦の岡山では多くのファンがRAYBRIGのガレージ前に詰めかけたが、その大注目の中で走り出した最初のセッションで、まさかのトラブルに見舞われてしまった。開幕の予選日について山本に聞いた。

──朝の練習走行のスタートで、いきなりギヤボックスからのオイル漏れというトラブルに見舞われてしまいました。

「トラブルの影響でアウト/インのチェックランだけで、練習走行ではまともには1周も走れませんでした。代わったJB(ジェンソン・バトン)も同じでした。修復してセッションの残り1分でコースインできましてクルマの確認はできましたが、そこから雨が降ってきたので、ドライタイヤでのまともな走行を1周もしないまま、予選に向かうことになりました。そんな状況でしたので、予選Q1がドライになったらキツイなあと思っていたら、案の定、ドライのスリックになりました(苦笑)」

──予選のQ1とQ2、RAYBRIGはどちらがどのセッションを担当するかも注目されていたが、この岡山ではQ1は山本選手が担当することになりました。どのように担当は決めましたか?

「もともとQ1はJBが担当する予定でしたが、経験の差が大きく出るような状況だったのでスーパーGTの経験が多い僕が担当することになりました。それはチームとJBと話をして決めました」

「実際のQ1走行では、どこでブレーキを踏めばいいのか、どこまでタイヤが温まってグリップが発動するのか、全然分からなかった。ある意味、吹っ切れていましたが、今年はこれだけ多くの注目を集めていることも分かっていましたし、経験の豊富な僕がここでQ1で落ちるわけにはいかないという責任感で、うまく自分自身をコントロールできました。そして、スリックタイヤのデータがまったくない中で、内圧やクルマのセットをあのQ1でドンピシャで合わせてくれたチームの力を改めて感じましたね」

──Q1セッション開始直後からコースインして、チェッカー直前に入ったアタックラップで2番手タイムをマーク。その組み立ては予定どおりだったのでしょうか。

「今回はタイヤの温度レンジがもともと外れていて、自分たちが想定していた気温よりもだいぶ低い状況でした。他車の練習走行の様子からも、タイヤのウォームアップはかなり必要と見ていたので、セッション開始から待たずにコースインすることを考えていました。それでも、あそこまでタイヤのグリップが発動しないとは思わなかったですね」

「Q1の最後は前のクルマに引っかかったので、残り時間がギリギリでしたが賭けで1周捨ててギャップを開けて、ミスのできない最後の1周に掛けました。アタック自体は思い切っていけたし、うまくまとめることができました。今日の朝の状況を考えると、自分自身、意外と落ち着いてベストな仕事ができたと思います。朝にまったく走行できなかったことで、変な先入観がなくアタックできたのが、変にプレッシャーを感じずに行けたのかもしれませんね。だけど、Q1はシビれましたね(苦笑)。久々に、自分なりに良い仕事ができたなと思っています」


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