スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションの坂東正明代表は、第1戦岡山の決勝日に行われたGTA定例記者会見のなかで、GT500クラスとDTMドイツツーリングカー選手権との間で進められている“クラス1”についての将来図を示した。坂東代表によれば、2019年にはGT500とDTMによるエキジビションレースが行われる方向で動いているという。
DTMとスーパーGT500クラスは、長年『クラス1』と呼ばれる車両規定統一化に向けて交渉が進められており、2014年からはGT500クラスがDTMとモノコックを中心に多くの部分を共通化。2017年には、より目に見える形での交流を印象づけるべく、DTM最終戦ホッケンハイムとスーパーGT第8戦もてぎでそれぞれ両シリーズの車両がデモランを行った。
常々GTA坂東代表と、DTMを運営するITR e.V.のゲルハルト・ベルガー代表は、両シリーズの交流のゴールが“交流戦”と両者のマシンによるレース“ファイナル”の実現にあると語ってきており、それに向けて両シリーズでは、さまざまな規定統一に向けた交渉を重ねてきた。
ただ、両シリーズでは文化的・歴史的側面に差があり、思うように統一に向けた交渉は進んでいなかった。2018年に向けて、GT500では3メーカーが開発可能なデザインライン下部に新たな開発を行ってきたが、一方でDTMでは、「ファンがより多くのバトルを楽しみ、スリルを味わえるシーズン」とするべく、フロントフリックのカナードの縮小化、ラテラルダクト部分のパネル/カナードの廃止、リヤフェンダー後端下部のフリックの廃止などが決定した。