レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.04.08 23:50
更新日: 2018.04.08 23:52

「最初の3周は本当にクレイジーだった」開幕戦2位表彰台、RAYBRIGバトンに聞くスーパーGTレギュラーデビュー戦

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


スーパーGT | 「最初の3周は本当にクレイジーだった」開幕戦2位表彰台、RAYBRIGバトンに聞くスーパーGTレギュラーデビュー戦

 スーパーGT開幕戦の岡山で2位表彰台を獲得したRAYBRIG NSX-GTのジェンソン・バトン。フル参戦のデビュー戦で幸先のいいスタートを切ることができたように見えるが、本人の手応えはどうだったのか。今回の開幕戦、そして次の第2戦富士について聞いた。

──今日の決勝レース、5番手グリッドからのスタートでしたが、1周目で8番手まで順位を下げてしまいました。オープニングラップで何がありましたか?

「あれはジャンプスタートがあったのが原因だね。今回のスタートはいろいろ新しくて(隊列をキープすることやウェービング、急加減速の禁止などが昨年以上に厳格化)、トップの小暮(卓史)さん以外はみんなシグナルがグリーンになるのを待っていた。ラインの手前ではオーバーテイクできないのに2台のニッサン23号車(MOTUL AUTECH GT-R)と24号車(フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R)がスタート前に僕を追い越して行ったんだ。2台はあとでペナルティを受けることになったよね」

「その後、僕は前にいた8号車(ARTA NSX-GT)を抜こうとしたら、別な1台に抜かれてしまったんだ。最初の3周は本当にクレイジーだったけど、素晴らしい経験になったね。それにこの狭いサーキットでのトラフィックをとても楽しめた。トラフィックがなかったところではタイヤをセーブしながら走っていたけど、トップの17号車と比べてもペースが良かったし嬉しかったよ」

──10周目からでGT300との絡みが始まり、トラフィックになったところで19号車(WedsSport ADVAN LC500)にインを差されて順位を奪われてしまいまいした。

「激しくポジション争いをしているときに、ヘアピンのアウトサイドにいた3台の300クラスがイン側に入って目の前に来た状況で、そこで19号車に対してポジションを必死に争わなかったのは、タイヤのライフを守ることが一番大事だったからなんだ」

──そのタイヤ無交換作戦はいつ知りましたか?

「今朝、決めたんだ。だから、レース前から知っていた。結果的に、その戦略はいいアイデアになったよね。今回の表彰台は僕にとって、2012年のF1ブラジルGPでの勝利以来の久々のものになった。だから、この表彰台に(山本)ナオキと来れたのは、とてもスペシャルなことで、ここまでの道のりを考えても、ふたりですごいことを成し遂げたと思うよ」

──山本選手に変わったあと、山本選手が17号車に抜かれたりトップ争いをしてるのをどのように見ていましたか?

「このタイヤ無交換作戦は面白くなると確信していた。ピットストップ前に19秒差で17号車に遅れていたけど、逆に20~25秒のギャップを築ける可能性があったので無交換を選んだんだ。でも、あの状況ではナオキでもニュータイヤを履いた17号車のオーバーテイクを抑えることはとても難しかったと思う。ナオキはすごく頑張ったし、とてもいい仕事をした。優勝したマシンに接近しての2位だから、いい結果だよね」

「もちろん、勝ちたかったけどチームにとっても充分な結果だと思う。スーパーGTにレギュラー参戦する初めてのレースだったけど、これまで長年F1に乗った経験がたくさんあるからと言っても、スーパーGTはたくさん学ぶことがある難しいカテゴリーだと感じているよ。もちろん、それはいい意味でね。たくさんの才能のあるドライバーたち、(小林)カムイもいるしね。そしてGTマシンについてももっと学ばないと。今回はいいスタートが切れたけど、まだまだ学ぶことが山ほどあるし、今日もたくさんのことを学んだ。次の富士はもっと自信を持って挑めるのでもっといい結果を望みたい」

──スーパーGTのレースでは第1スティントと第2スティント、どちらを担当するのが難しいと感じていますか?

「第1スティントの方が難しいと思う。スタートが新しくなったのも、その理由のひとつだね」

──今回の岡山は予想以上に寒い低気温となりましたが、タイヤを温めるのは難しかったですか?

「そうだね。でも、それは今回、みんなが感じていることだと思う。レースではスタートを担当したので最初は果敢に前のクルマに挑んだ。前にいた8号車もかなりアグレッシブだったけど……でもそこが問題で、僕らは無交換作戦だったので、この温度でも1レース分のタイヤのライフを温存しなければならなかった。無交換作戦でショートピットストップにしたことによって、タイヤのウォームアップの時間を省けたことが今回はとてもポイントになったよね」


関連のニュース