2018年のスーパーGT第3戦は5月19日、鈴鹿サーキットでノックアウト方式の公式予選が行われ、スーパーGT300クラスはK-tunes RC F GT3の中山雄一がコースレコードを2秒以上短縮する走りで、チームに今季初ポールポジションをもたらした。
これまで行われきた夏の1000kmと異なり、通常レースと同様の300kmで争われる第3戦鈴鹿。その決勝スターティンググリッドを決める公式予選は定刻の14時35分にスタートを迎えた。
鈴鹿サーキット上空には青空が広がるドライコンディションとなったが、早朝から吹いている強風はとどまることがなく、観覧車”サーキットホイール”をはじめ、鈴鹿に併設されている遊園地のアトラクションも運転を見合わせるほど。ドライバーたちも風向きを読みながらの走行となった。
■Q1
GT300予選Q1では、SUBARU BRZ R&D SPORTを先頭に各車とも一斉にコースインして、タイヤに熱を入れていく。
その一方、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3やARTA BMW M6 GT3などはセッション残り10分を切るまでピットに残り、アタックのタイミングをずらす作戦。
Q1残り9分を切った頃、先にコースインしていたマシンがアタックを行い、まずはグッドスマイル 初音ミク AMGの谷口信輝が1分57秒251で暫定トップ。2番手にUPGARAGE 86 MC、3番手にSUBARU BRZ R&D SPORTと続く。
その後、HOPPY 86 MCの坪井翔がただひとり1分56秒台に突入。2番手以下を1.092秒引き離す1分56秒159でトップにおどり出た。
チェッカーまで残り3分を切ると、アタックのタイミングを遅らせていたK-tunes RC FやARTA BMWなどがタイムを計測。K-tunesの新田守男は暫定2番手で1度目のアタックを終える。
ここから本格的なアタック合戦に突入するかと思われたが、残り1分30秒を切ったタイミングでシンティアム・アップル・ロータスの加藤寛規が逆バンクでコースオフ。スポンジバリアに激突したため、セッションは赤旗中断となる。
暫定9番手につけていたロータスだったが、赤旗の原因になったため、タイムは抹消。この時点でQ1敗退が確定した。
また、セッション終盤にアタックしようとしていたSYNTIUM LMcorsa RC F GT3や30号車、31号車TOYOTA PRIUS apr GTなどは、一度熱を入れたタイヤが冷えてしまい、やや厳しい状況に。
セッションは14時52分に、残り時間を6分として再開。ノックアウトゾーンにいるSYNTIUM RC Fなどを先頭に続々とコースインしていく。
しかし、一度スイートスポットを逃したタイヤでは思うようにタイムが上がらず、ノックアウトゾーンから脱出する車両はなし。TAISAN R8 FUKUSHIMAやGAINER TANAX GT-R、30号車、31号車プリウスがQ1敗退を喫している。
Q1のトップタイムは1分54秒台目前のHOPPY 86、2番手には公式練習でも好調だったK-tunes RC F、3番手にD’station Porscheが続く形となった。