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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.05.20 09:28
更新日: 2018.05.20 09:30

強風に惑わされた4番手以降が虎視眈々。NSXの独走が簡単ではなさそうなGT500予選の裏事情《あと読み》

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スーパーGT | 強風に惑わされた4番手以降が虎視眈々。NSXの独走が簡単ではなさそうなGT500予選の裏事情《あと読み》

 ホンダNSX-GT+ブリヂストン(BS)ユーザーがトップ3を占めることになった、スーパーGT第3戦鈴鹿の予選結果。このまま上位3台が決勝でも逃げるのか・・・いや、4番手以下にも虎視眈々と上位を狙えるマシンも多く、さらにトップのNSX+BSの3台の戦いも面白くなりそうな気配だ。

 1-2-3を独占したNSX+BSは、ウエイトハンデ(WH)はそれぞれ、8kgのARTA NSX-GTが今季初のポールを獲得し、WH34kgのRAYBRIG NSX-GTが2番手、WH42kgのKEIHIN NSX-GTが3番手。ランキング2位のKEIHINと3位のRAYBRIGの重いクルマが予選上位に来ていることからも、今回の予選が他のライバルメーカーと比べてもWHの影響がほとんど関係なく、NSXと鈴鹿の相性の良さ、ブリヂストンタイヤとセットアップのコンディションとのマッチング、そしてドライバーの頑張りという総合力が際立っていたことが分かる。

 では、この予選結果のまま、決勝もNSX+BSが独走するかというと、そう簡単にはいかなそうな要素が予選後にいくつか判明している。

 まずは今回の予選で特筆すべきは、予選タイムが大幅に向上していることだ。これまでのGT500のレコードタイムは昨年の1分47秒074で、今回のポールタイムは1分44秒319と、実に2.7秒、タイムアップを果たしている。

 これまでの8月開催の1000kmから5月開催になって気温が低くなり、エンジンパフォーマンスがアップしやすいコンディションで、ウエイトハンデも第3戦目でまだまだ軽いということはあるにしても、全15台すべてのタイムがレコードタイムとなった一番の要因は、異常とも言える強風だっだ。

 最終コーナー側から1コーナーに向けて強烈に吹き続けた西風は、ストレートでは追い風となり、2コーナー先からスプーン入り口までは向かい風で、大きなダウンフォースを生み、コーナリング速度が上がる。この日は鈴鹿サーキット名物の観覧車が強風で止めざるを得ないくらいの異常な強風だったことから、まれに見る、タイムが出やすいコンディションだったことは間違いない。

 文字どおり、この大きな追い風をもっとも上手に活かすことができたのが、NSX+BSだったわけだが、決勝日の予報では、予選日ほどは風は強くならない見込み。つまり、予選日のセットアップは決勝に向けて大きく変えなければいけない可能性が出てくるのだ。


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