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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.07.02 10:16
更新日: 2018.07.02 10:22

トップ争いでまさかの最終周ガス欠も、名門トムスを驚かせた関口の想定外の速さ《GT500決勝あと読み》

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スーパーGT | トップ争いでまさかの最終周ガス欠も、名門トムスを驚かせた関口の想定外の速さ《GT500決勝あと読み》

 NSXがワンツーを奪ったスコール後の予選と打って変わって、レクサス5台の上位争いとなった決勝レース。ウエイトハンデが比較的軽めで、このタイを得意としているレクサス+ブリヂストンがドライコンディションで本来のパフォーマンスを見せたレースだった。

 序盤はDENSO KOBELCO SARD LC500のヘイキ・コバライネンがトップを奪う活躍を見せ、WAKO’S 4CR LC500のフェリックス・ローゼンクヴィストは11番手グリッドから9台のマシンをオーバーテイクして見せ場を作ったが、最大の見せ場はやはり、終盤のDENSO小林可夢偉とau TOM’S LC500関口雄飛のバトルだった。

 レース終盤にファステストタイムをマークする勢いで2番手に上がり、トップのDENSO可夢偉を追うau関口。関口は1分24秒9~1分25秒前半のラップタイムをマークし、トップの可夢偉は1分25秒後半のラップタイム。

 可夢偉はこのタイは初めてのレースながら、GT300を上手く間に挟み、関口の追撃を退ける。スーパーフォーミュラでも見せる、後ろに目がついたように、相手の動きを先読みする可夢偉のブロックの巧さはスーパーGTでも健在だ。

 一方の関口も、2016年のこのタイでポール・トゥ・ウインを飾ったサーキット。オーバーテイクの巧さと思い切りのいいアグレッシブな飛び込みは、GT500クラスでも随一。まさに、守りと攻めのスペシャリスト同士のバトルがついにスーパーGTで実現したわけだが、しかし、結果はご存知のようにau関口車がまさかのガス欠。

 関口はファイナルラップでコースサイドにマシンを止めて、クルマを降り、地面を向いたまましゃがみ込む。今、日本でもっとも見たいバトルの組み合わせのひとつが幻となり、未消化のまま終わってしまった。

 ガス欠は、チームにとっても予想外だった。au TOM’S LC500の東條力エンジニアが答える。

「全然、燃料を攻めたわけではなかった。チームとしてはピットストップで予定していた給油量を入れて、きちんと燃料が入っていたのでまったく気にしていなかった。最後の2~3周になってガス欠のアラームが付いて気づきました。ピットインして給油することも考えましたが、あの状況だったのでそのまま走りました。あと半周分、足りなかった」と東條エンジニア。

トップのDENSO小林可夢偉に追いつき、オーバーテイクを試みるもファイナルラップにまさかのガス欠で表彰台を逃したau関口雄飛


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