スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは7月23日、富士スピードウェイで8月4~5日に開催する第5戦のエントリーリストを発表。両クラス合計で44台がエントリーしている。
シリーズ唯一の海外ラウンドである第4戦タイから約1カ月ぶりにスーパーGTが日本国内に戻ってくる。戦いの舞台となるのは5月の第2戦と同じく富士スピードウェイだ。
ただし、レースは前回の500キロではなく500マイル、約800キロ、177周で争われる長距離戦。今年からは鈴鹿1000kmが開催されなくなったため、この500マイルというレース距離はシリーズ最長となる。
スーパーGT500クラスは15台全車がエントリー。WEC世界耐久選手権に出場するため5月の第2戦を欠場した中嶋一貴や小林可夢偉も名を連ねている。
ウエイトハンデではKeePer TOM’S LC500、WAKO’S 4CR LC500、MOTUL AUTECH GT-R、ZENT CERUMO LC500、DENSO KOBELCO SARD LC500、RAYBRIG NSX-GTの6台が燃料流量リストリクターによる調整を受ける。このうちDENSO LC500については、ほかの5台より1段階リストリクター径が絞られる。
同じ富士スピードウェイで開催された第2戦では、富士を得意とするニッサン陣営のMOTUL GT-Rが勝利を掴んだ。第5戦でもニッサン勢が勝利を掴むのか、それとも今季好調のホンダ勢、第4戦タイで上位を独占したレクサス勢が反撃に転じるだろうか。
スーパーGT300クラスは合計で29台が参加。レース距離が長いこともあり、すでにアナウンスされている30号車TOYOTA PRIUS apr GTの織戸学やGULF NAC PORSCHE 911の峰尾恭輔を含めて、計12チームが第3ドライバーを招集している。
なかでも注目なのはEIcars BENTLEYに招集されたジュール・グーノンと、RUNUP RIVAUX GT-Rの柳田真孝だろう。
開幕前のテストでもベントレーをドライブしたグーノンは、2017年からベントレーのワークスドライバー“ベントレー・ボーイズ”に加わったひとり。2017年にはスパ24時間で総合優勝を飾っており耐久レースでの経験は充分だ。
もうひとりの柳田はGT500、GT300で2回ずつのシリーズチャンピオンに輝いているベテランドライバー。昨年はHitotsuyama Audi R8 LMSをドライブしていたが、今年はスーパーGTにフル参戦していないため、ひさしぶりのGT参戦となるが、その実力は誰もが知るところ。
第2戦ではARTA BMW M6 GT3がポール・トゥ・ウィンを飾ったGT300クラス。上述したドライバー布陣はもちろん、レース距離やウエイトハンデなども変化しており、こちらも目が離せないバトルが繰り広げられそうだ。
なお、GTAは7月10日付けで発表したブルテンで第5戦富士のピットイン義務回数についてアナウンスしており、両クラスとも「決勝レーススタート後(フォーメーションラップを終了し、走路上のスタートラインを通過した後)、ドライバー交代を伴う最低4回のピットインが義務付けられる」とされている。