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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.08.05 16:19
更新日: 2018.08.05 16:22

【GT500途中経過】カルソニックとMOTULのGT-R同士のトップ争い。ピット作業時間が明暗を分けた前半戦

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スーパーGT | 【GT500途中経過】カルソニックとMOTULのGT-R同士のトップ争い。ピット作業時間が明暗を分けた前半戦

 スーパーGTでは初めての試みとなる富士スピードウェイでの500マイルレース。177周m807kmという長い距離を真夏の8月に走りきるという過酷な戦いが、ついに決勝レースを迎えることになった。レースは半分の89周を過ぎたところで、カルソニック IMPUL GT-Rがトップを奪い、首位を走行している。

 今回のレースはドライバー交代を伴う最低4回のピットインが義務化されている。つまり、4ピット/5スティントが基本戦略となるため、スタートを担当するドライバーが3スティント、2スティント目を担当するドライバーが4スティント目を受け持つのが基本パターンとなる。

 アクシデントやトラブルなどで予選に参加できなかったZENT CERUMO LC500、KEIHIN NSX-GTも決勝日にはマシンを修復して出走可能となり、GT500は全15台がグリッドに並んだ。GT300はZENTのトラブルによる衝突を受けたModulo KENWOOD NSX GT3がマシンの修復が不可能とのことで、今回の出場を取りやめている。

 予選日と合わせて2日連続のフライトとなった、エアロバティックス・パイロット室屋義秀選手によるフライトパフォーマンス、そして静岡県警の白バイとパトカーによるパレードランの後、いよいよレースがスタート。

 スタート時の気温は31度、路面温度は47度で、まだまだ気温路温ともに上昇しそうな気配のなか、GT500は全車クリーンスタート。スタート直後はポールポジションのMOTUL AUTECH GT-R、2番手のフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rのペースがよく、3番手以下を序々に引き離し始める。

 3番手のau TOM’S LC500は前の2台から1周あたりコンマ7〜8秒離され、3番手以下がトラフィック状態に。レース6周を終えたところで前日のクラッシュによって年間3基目のエンジンを投入することになってしまったZENT CERUMO LC500が5秒ストップペナルティを受けて、すぐに消化。

 9周目には5番手を走行していたCRAFTSPORTS MOTUL GT-RがGT300とのからみもあったか、コースオフをして7番手に後退。また4番手まで順位を上げていたWedsSport ADVAN LC500も10周を過ぎて7番手まで順位を下げてしまった。路面コンディションにタイヤが合っていないのか、WedsSportはペースが上がらない。

 12周目には1コーナーで他車の接触を受けた14番手RAYBRIG NSX-GTがハーフスピンするも、すぐに体制を立て直しコースに復帰。コース上の各所で順位変動やアクシデントが起こる目まぐるしいファーストスティントとなる。

 18周目にはARTA NSX-GTがWedsSportをパスして7番手に浮上。同じタイミングで5番手まで順位を上げたカルソニック IMPUL GT-Rのペースが速く、4番手KeePer TOM’S LC500とテール・トゥ・ノーズに。

 20周目にはカルソニックがKeePerをパスして4番手に浮上。トップ争いはMOTUL GT-Rが2番手フォーラムエンジニアリングを序々に引き離して20周終了時点で6.2秒のギャップを築く。

 23周目にはペースが落ち始めた2番手フォーラムエンジニアリングを3番手auが捉え、1コーナーでauがインを奪いオーバーテイク。auは2番手に浮上して、トップMOTUL GT-Rとの差は7秒。

 ペースが厳しくなってきたフォーラムエンジニアリングはカルソニックにも捉えられ、27周目に4番手に後退。カルソニックが3番手に上がる。8番手のWedsSportも28周目にDENSO KOBELCO SARD LC500、RAYBRIGにかわされ10番手まで後退。ヨコハマタイヤ勢が厳しい状況になる。RAYBRIGはランキングトップを争うDENSOを最終コーナーからの立ち上がりでかわして8番手にアップ。タイヤが厳しくなったか、WedsSportは29周目にピットイン。

 トップ争いは2番手auが序々にトップとの差を詰め、30周目にはMOTUL GT-Rに3秒差まで接近。翌周には1.8秒差までギャップが縮まったところで、MOTUL GT-Rがたまらずピットイン。auは首位に上がる。フォーラムエンジニアリングも同じタイミングでピットに入っている。

 34周目には3番手カルソニックがピットイン。トップに立ったau関口はここでさらにペースアップして2番手KeePer TOM’S LC500とのギャップが広がっていき、9秒差になる。ここから多くのGT500マシンがピットストップに入り、順位が入り乱れる。


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