レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.08.06 06:21
更新日: 2018.08.06 12:50

予選とレース序盤の好調から悪夢の展開となったニッサン陣営。500マイル耐久戦の難しさ/GT500《あと読み》

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


スーパーGT | 予選とレース序盤の好調から悪夢の展開となったニッサン陣営。500マイル耐久戦の難しさ/GT500《あと読み》

 圧巻のポールポジション獲得から一転、MOTUL AUTECH GT-Rはレース中盤で早々に優勝の挑戦権を実質、失う展開となってしまった。決勝では序盤にニッサンGT-Rがトップ3を独占して編隊を組むような圧倒的な存在感を示しながら、最終的にはフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rの6位が最高位。ニッサン陣営にいったい、何が起きていたのだろうか。

 ステアリングを握ったMOTUL GT-Rのロニー・クインタレッリはスタート直後からペースが良く、2番手のフォーラムエンジニアリングとともに3番手のau TOM’S LC500に5周で約5秒のギャップを築いたMOTUL GT-R。そのまま20周目を過ぎても、2番手に上がったauとは約7秒のギャップがあったが、そこから急激にペースを落としてしまった。

 原因はタイヤのタレが予想以上に大きかったこと。松田次生が振り返る。

「最初のスティントでロニーが35周行く予定だったのですが、30周しかいけず5ラップ短くなってしまったんです」

 31周目にピットインしてクインタレッリから次生にドライバーチェンジ。その次生も第2スティント中盤からペースが厳しくなり、後続に抜かれながらもなんとか37周の周回を稼いだ。

「僕のスティントで抜かれながらも、とにかく周回を重ねることを優先してなんとか37周引っ張ることができたのですが、その次のロニーのスティントがまたえらく短くなってしまい、その時点で戦略を変えないといけなくなりました」と次生が話すように、第3スティントを担当したクインタレッリはわずか26周しか周回を稼げず、ここでMOTUL GT-Rは4ピット/5スティントから5ピット/6スティントに作戦を変更せざるを得なくなってしまう。だが、ライバルよりピットが1回多くなれば当然、勝つことはできなくなる。

「予想以上にタイヤが保ちませんでしたが、抜かれても仕方ないのでなんとか1スティントで35周保たせられれば、という想いがあったのですが……5ピットになった時点で勝ち目はありませんからね。予選では速かったですが、やはり、速いだけではダメでしたね」と次生。

「タイヤの温度レンジとしては想定どおりだったのですが、ウエア(摩耗)が厳しくて、タイヤを保たせるには遅いペースで走るしかありませんでした。これもレースなので仕方ありません。ライバルメーカーのタイヤがレベルアップしているので、しっかりと勝てるタイヤを作っていきたいです」と次のSUGOに向けて前を向くのが精一杯の様子だった。


関連のニュース