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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.11.11 10:58
更新日: 2018.11.11 11:06

ノーハンデのアタック合戦で見えた3メーカーの速さ。予選と決勝で入れ替わる勢力図とタイトル争いのポイント《GT500予選あと読み》

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スーパーGT | ノーハンデのアタック合戦で見えた3メーカーの速さ。予選と決勝で入れ替わる勢力図とタイトル争いのポイント《GT500予選あと読み》

 タイトルがかかったスーパーGT第8戦もてぎの予選で、見事、2戦連続でポールポジションを獲得したARTA NSX-GT。ホンダNSX-GTとしては前戦オートポリスの予選に続いての、2戦連続予選ワン・ツー・スリー独占と、今回も圧倒的な速さをみせることとなった。この最終戦の予選はノーウエイトハンデのため、マシンとドライバーの純粋な速さを比較することができる。2019年シーズンの3メーカーのマシンの勢力図はどのような形となったのか。

 予選順位で一目瞭然なのが、ホンダNSX-GTの速さだ。特にNSX+ブリヂストン装着車が安定して上位を独占し、ライバルを引き離している。

 一方、昨年まで圧倒的な速さをみせたレクサス陣営は、今年、4戦目で勝利を挙げると中盤戦から3勝を挙げたが、それはライバルのウエイトハンデが重くなってからの勝利だった。今回の最終戦でもある意味象徴的だったのが、このもてぎを得意としているレクサス陣営がNSXにまったく敵わなかったことだ。

 RAYBRIG NSX-GT、そしてKeePer TOM’S LC500、ARTAと同じくタイトル獲得の可能性が残されていたau TOM’S LC500は、Q1を担当した中嶋一貴がまさかのQ1ノックアウトとなってしまい、大逆転でのタイトル可能性が大きく遠のいてしまった。

「アタックは3コーナーでリヤロックしてしまい、気持ちを切り替えてもう1周いったんですけど、普通にアタックしている状態でS字でミスをしてしまいました。大きく飛び出しそうのなって、もう『さよなら』というくらいだったかもしれません。リヤを滑らせてしまいましたが、部分的にリヤがそうなりやすい部分があったのかなと思います」と予選Q1を振り返る一貴。

「たとえアタックがうまくいっても、Q1を通っていれば御の字くらいのレベルだったと思います。そんなにクルマが良かったかというと、そこまでではなかったという気がしています。ちょっと今回、何か噛み合っていないですね」と話すように、レクサス陣営としては4番手のZENT CERUMO LC500のタイム、1分36秒1が今回の上限タイムとの見方が強い。ZENTは今回、今季最もセットアップに手ごたえを感じているようだが、それでも予選一発ではPPのARTA NSX-GTのタイム、1分35秒5とはコンマ6秒のギャップがある。

 また、ニッサン陣営としてはMOTUL AUTECH GT-RでQ1を担当した松田次生がバックストレートエンドのブレーキングで突っ込みすぎてしまうミスがあったようで、Q1でノックアウト。CRAFTSPORTS MOTUL GT-RがQ1を突破したが、Q2では最後尾の8番手となってしまった。タイムとしても、GT-R陣営の最速タイムはQ1での千代勝正の1分36秒913と、Q1トップのRAYBRIGと比較するとコンマ6秒の差がある。

“タラレバ”で次生のミスがなかったとしても、「ポジション的にはひとつかふたつしか変わらなかった」と話すのはMOTUL GT-Rの鈴木豊監督。今回の予選では、CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rのタイムが今年のクルマの限界のタイムだという見方を肯定した。

「他車のクルマに比べてダウンフォースが少なめのロードラッグ傾向のクルマなので富士などL/Dが求められるサーキットでは分がありますが、そうではないサーキット、SUGOとかオートポリスでは厳しくなる」と今年のGT-Rの特性を話す鈴木監督。

 その車両特性とあわせて、エンジン面の開発とパフォーマンス差がホンダ、レクサスに比べて厳しい状況となってしまったようだ。エンジン開発については「ウチも開発をしていますけど、ライバルの比ではなかった」と、鈴木監督は開発面での遅れを認める。


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