レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.12.26 17:34
更新日: 2018.12.26 17:45

ニッサン陣営が覇権奪回に血の入れ替え決行か。ホンダ、レクサス陣営は有力若手が鍵【2019年スーパーGTストーブリーグ最新情報】

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


スーパーGT | ニッサン陣営が覇権奪回に血の入れ替え決行か。ホンダ、レクサス陣営は有力若手が鍵【2019年スーパーGTストーブリーグ最新情報】

 このオフ、例年に比べてシーズンオフのドライバー移籍情報が少ないスーパーGT500クラス。ほとんどのチームが前年とほぼ同じ体制で2019年シーズンを迎えるのか……と思いきや、年の瀬も迫った12月に入って、さまざまな情報が飛び交うようになってきた。3メーカーそれぞれに現状をまとめつつ、新シーズンのラインアップを推測してみた。

 3メーカーのなかでもっとも動きが速かったのがニッサン陣営だ。2018年シーズンは序盤こそMOTUL AUTECH GT-Rが第2戦富士で優勝するなどしてタイトル戦線の最上位にいたが、夏場以降に不運もあって急降下。結局、ドライバーズランキングで最上位が松田次生/ロニー・クインタレッリ組の8位という、近年まれに見る厳しいシーズンとなってしまった。

 そのニッサン陣営のオフの話題として避けられないのが、特別背任の疑いで逮捕されたカルロス・ゴーン前会長のニュースだ。逮捕直後から『2019年のニッサンのレース活動は大丈夫か?』との声が多く聞こえた。実際、ニスモフェスタの前後でニッサン関係者に聞いたが「逮捕はたしかにショックなニュースだったが、マイナスな部分だけではない」との声も聞こえた。

 ゴーン前会長はこれまでニッサンのモータースポーツ活動には消極的で、ニスモは厳しい予算の中での戦いを強いられてきた。ホンダは栃木のHRD SakuraからのF1技術がスーパーGTにも反映されており、レクサス/トヨタ陣営でもWEC、ドイツのTMGからのなどの技術が国内にも反映されているのに対し、スーパーGTのニッサン陣営はニッサンが提携しているルノーのモータースポーツ活動、ルノーF1から技術協力があるわけでもなく、ニスモが厳しい予算の中でやり繰りしてきたという実情がある。

 その中でもニスモは2014-15年に連覇を果たし、2017年シーズンもランキング2位と、チャンピオン争いに毎年加わってきていた。2018年シーズンは不本意な結果になったが、2019年のスーパーGTに関しては「開発は予定どおり進んでいますので、まったく影響はありません」と、鈴木豊ニスモ監督兼車両開発責任者がゴーン前会長の逮捕の影響を力強く否定していた。

 覇権の奪回に躍起になっているニッサン陣営は新シーズンに向けてハード面の開発だけでなく、ドライバーラインアップにも大きな手を加えてきそうだ。ニスモフェスタ前後に行われたメーカーテストでは数多くの外国人ドライバー、ニッサン契約以外のドライバーが集まり、2019年シートを掛けてのオーディションが行われた。

 そのオーディションに参加したドライバーの全容は把握できていないが、どうやら平手晃平、フレデリック・マコヴィッキ、ジェームス・ロシター、ルーカス・アウアーが好パフォーマンスを見せ、2019年のシートをほぼ手中にしたとも伝わっている。

 その一方、これまでニッサン陣営を支えてきたジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ、ヤン・マーデンボロー、千代勝正らの離脱の噂が流れており、組み合わせとしては23号車のニスモだけが唯一、松田/クインタレッリのコンビ継続のままで、残りの3チームはすべてシャッフルされる見込みだ。

■レクサス、ホンダ陣営は期待の若手ドライバーたちがGT500クラスデビューか


関連のニュース