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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.05.02 19:43
更新日: 2019.05.04 15:52

雪辱を狙う塚越「何も後ろめたいものはない」/真価が問われるGT-Rに次生「今回もチャンスがある」【第2戦富士GT500プレビュー】

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スーパーGT | 雪辱を狙う塚越「何も後ろめたいものはない」/真価が問われるGT-Rに次生「今回もチャンスがある」【第2戦富士GT500プレビュー】

 大雨による悪天候による打ち切りレースとなった前回のスーパーGT開幕戦岡山。気になるGT500クラスの3メーカーのパワーバランスはミッドシップのNSXがリヤタイヤのトラクションを活かす形で上位を実質独占することになり、分からないままになってしまった。

 予選ではニッサンGT-R陣営が1-2となったが、翌日の雨が確実だったことからソフト目のタイヤを選んでいたというウワサもあり、完全復活と言い切るにはまだ材料が足りない……そんなもやもやが募った開幕戦となってしまったが、今週行われる第2戦富士の天候は晴れ/ドライが濃厚で、3車の本当の実力が試される場になりそうだ。

 ゴールデンウィークの恒例となっているスーパーGT富士戦。GT500はその3メーカーの争いが気になるところではあるが、今回、もっとも雪辱を果たしたいと願っているひとりは、KEIHIN NSX-GTの塚越広大で間違いないだろう。

 大雨の決勝レースで2番手まで順位を上げたが、トップのRAYBRIG NSX-GTに1コーナーのブレーキングで接触してしまい、まさかのホンダ同士討ち。打ち切りレースで塚越はトップチェッカーを受けたものの、34秒加算のペナルティを受けて14位という結果になってしまった。

 ホンダNSXが1-2-3という状況での同士討ちなだけに大きな話題となったが、そこから約2週間後のこの第2戦富士を、塚越はどのような心境で迎えるのか。その塚越にまずは開幕戦について聞いた。

「岡山では優勝、ホンダにとっては1-2-3という結果が目前だったわけですので、チームに対してもホンダに対しても、本当に申し訳ない気持ちがあります。もちろん、レース結果の裁定に関してもペナルティは自分としてはしっかりと受け止めますけど、自分の走りだったり、判断に関しては何も後ろめたいものはなかったと思っています」と、第1戦を振り返る塚越。RAYBRIGとの接触シーンについても、自分なりの考えを示す。

「あのレースに関してはいろいろな意見があるでしょうし、『もう少し待てば』という意見や、『あそこは勝負を仕掛けるタイミングじゃない』という意見も多かったと思うんですけど、でも、あの一瞬一瞬で、いつ何が起こるか分からない状況で先のことを考えすぎてもしょうがないし、僕たちは勝つために走っているので、みなさんのいろいろな意見はあるとは思いますが、僕は自分の走りをするしかないので、もちろん結果を残すのは大前提ですけど、残せなかった分をどう補うかはこれからだと思います」

「過ぎてしまったことはもう取り返しがつかないので、ここから先、その時その時で、自分が一番できる限りのことをやるだけです。今回のレースを一周一周、どう戦うかだけだと思っています。ホンダ同士、接触してはいけないというのはあるにしても、ドライバーとしては一番になるというのが目標なので、そのためにはどういう走りをするか、とにかく僕自身としてはこれまでどおり精一杯、真っ直ぐ自分の走りを続けるしかないと思っています」

 塚越の今回の富士戦に懸ける意気込みは、想像に難くない。実際、ウエイトハンデが0kgのKEIHIN、そしてRAYBRIGは当然、この第2戦でも上位の候補となるが、優勝争いに目を向けると、この富士はニッサンGT-Rが最有力に挙げられる。まさに、今年のGT-R勢の真価が問われる戦いになることは間違いないのだ。

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