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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.06.30 11:20
更新日: 2019.06.30 11:21

アストンマーティン覚醒! 開幕3戦大苦戦のD’station Vantage GT3躍進の理由《第4戦タイGT300予選あと読み》

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スーパーGT | アストンマーティン覚醒! 開幕3戦大苦戦のD’station Vantage GT3躍進の理由《第4戦タイGT300予選あと読み》

 6月29日、タイのチャン・インターナショナル・サーキットで行われたスーパーGT第4戦タイの公式予選。ニッサンGT-RニスモGT3勢が上位に進出し、さらに土屋武士監督が予想したとおり、タイを大得意とする松井孝允のHOPPY 86 MCがポールポジションを獲得したGT300クラスの公式予選だが、そのなかでも“サプライズ”と言えたのが、D’station Vantage GT3の予選3番手獲得ではなかっただろうか。その躍進には、きちんとした理由があった。

「今回はいけますよ」

 スーパーGT第4戦タイの搬入日、D’station Vantage GT3の藤井誠暢は筆者に語った。

 今季、鳴り物入りでスーパーGTにデビューしたアストンマーティン・ヴァンテージGT3だったが、開幕からの成績は惨憺たるものだった。第1戦岡山では多重クラッシュに巻き込まれ、車両交換して臨んだ第2戦富士は、三度のタイヤトラブルに。第3戦鈴鹿も電気系統のトラブルに見舞われていた。性能調整もあり、予選は藤井誠暢とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラというふたりをもってしても、Q1を通るか通らないか。いまだノーポイントでランキング外。そんななか迎えたタイでのレースでの藤井の発言は、にわかに「そうですか」とはうなずき難いものだった。

D’station Vantage GT3をドライブするジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(右)
D’station Vantage GT3をドライブするジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(右)

 しかし今回、公式練習からD’station Vantage GT3は光る速さをみせた。公式練習では、藤井が1分32秒896というタイムをマークして2番手につけると、公式予選ではQ1で藤井が1分33秒187をマークし4番手に。さらに全体的にタイムが上がったQ2では、オリベイラが「ポールポジションを獲れるいいチャンスだったけれど、最終コーナーでトラフィックがあり、すこし安全にいってしまったね」とタイムロスをしながらも、3番手タイムをマークした。

 今回、アストンマーティン・ヴァンテージGT3自体は、開幕前に非常に厳しいものとなっていた性能調整がやや変更され、ブースト圧が上がるなどいい方向にはなっており、高根裕一郎エンジニアは「それも大きいですね。あとは全体的にコースレイアウトがクルマに合っている」というが、その他にもD’station Vantage GT3が速いことには大きな理由があった。

■状況打破のための、イギリスからのオーダー


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