スーパーGT：シリーズ最長500マイルの争い。第5戦富士エントリーが明らかに

　スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは7月22日、富士スピードウェイで8月3〜4日に開催する第5戦のエントリーリストを発表した。両クラス合計で44台がシリーズ最長500マイルの戦いに挑む。

　6月末にタイ・ブリーラムで行われた第4戦から1カ月ぶりの戦いとなるスーパーGT第5戦。日本国内では5月25〜26日の第3戦鈴鹿以来、2カ月強ぶりのスーパーGT開催となる。

　シーズン2度目の開催となる富士大会、この第5戦はシリーズ最長の500マイル、約800kmの長丁場で争われる1戦だ。このレース距離だけでなく、8月初旬という暑さなどもドライバー、マシンを苦しめる要素となる。

　また、この第5戦はレース距離が700km以上となるため、獲得できるポイントが増えることから、チャンピオン争いの観点でも重要な1戦だ。

　そんな第5戦にスーパーGT GT500クラスは15台、GT300クラスは29台がエントリー。長距離戦に備え、GT300では複数チームが第3ドライバーを登録している。

　GT500は全チームがレギュラードライバーふたりを起用。第4戦タイを制したWAKO’S 4CR LC500のほか、KeePer TOM’S LC500、ZENT CERUMO LC500の3台が50kg以上のハンデを背負うため、燃料流量リストリクターによる調整を受ける。

　GT300クラスはARTA NSX GT3が61kgでもっともウエイトハンデが重く、ついでK-tunes RC F GT3（60kg）、リアライズ 日産自動車大学校 GT-R（54kg）のハンデとなっている。

　このGT300クラスでは合計で14チームが第3ドライバーを起用している。なかでも注目はD’station Vantage GT3をドライブするダレン・ターナーとアールキューズ AMG GT3に加わるビヨン・ビルドハイムだろう。

　藤井誠暢、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラとともにD’station Vantageをドライブするターナーは、1974年イギリス生まれの大ベテラン。WEC世界耐久選手権をはじめ、さまざまなレースをアストンマーティンのワークスドライバーとして戦っているほか、新型バンテージGT3の開発ドライバーも務めている。

　ターナーはピレリスーパー耐久第1戦鈴鹿、第2戦SUGOに参戦していて日本デビューは果たしているが、スーパーGTを戦うのは今回が初めて。アストンマーティン使いの大ベテランが強豪ひしめくGT300で、どんなパフォーマンスを発揮するだろうか。

　和田久と城内政樹がドライブするアールキューズ AMG GT3には既報のとおり、ビルドハイムが加わった。2017年までGAINERの一員としてメルセデスAMG GT3をドライブしていたビルドハイムにとっては、ひさしぶりのGT復帰となる。

　そのほかシンティアム・アップル・ロータスには濱口弘、ADVICS マッハ車検 MC86には阪口良平、PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHEには都筑晶裕、UPGARAGE NSX GT3には山田真之亮、Hitotsuyama Audi R8 LMSにはアレッシオ・ピカリエロ、HOPPY 86 MCには土屋武士、30号車TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GTには小高一斗、エヴァRT初号機 X Works GT-Rには道見真也、植毛GO＆FUN GT-Rには浜野彰彦、ARNAGE AMG GT3には手塚祐弥、T-DASH ランボルギーニ GT3には藤波清斗、RUNUP RIVAUX GT-Rには柴田優作が、それぞれ第3ドライバーとして加入する。

■2019スーパーGT第5戦富士 GT500クラスエントリーリスト（7月22日時点）

■2019スーパーGT第5戦富士 GT300クラスエントリーリスト（7月22日時点）