スーパーGT GT500クラスではふだんKEIHIN NSX-GTをドライブするベルトラン・バゲット。今季は並行して、Honda Team MOTULのドライバーとして、インターコンチネンタルGTチャレンジにもホンダNSX GT3 EVOで参戦している。そんなバゲットにとって、地元ベルギーで行われているトタル・スパ24時間は地元でのレース。現在決勝ではトップ10をうかがうが、レース前に話を聞いた。
──ベルギー出身のバゲット選手ですが、スパ24時間は地元ではどうとらえられているのですか？
ベルトラン・バゲット（以下BB）：ベルギー人、それに近隣の国のレース関係者やファンは誰もが知る、長い伝統をもつレースだよ。僕はスパ・フランコルシャンから、クルマで7分のところに住んでいて、本当にここは僕のホームレースなんだ！ 今年は日本人ドライバーも4名も一緒に参戦してくれていて、嬉しいよね。
──ホンダNSX GT3 EVOは今季IGTCではヨーロッパで初のレースです。その印象は？
BB：ヨーロッパのレース本番ではまだ数回しか走ったことがないので、まだマシンのことを話すのには経験値が少なすぎるかな。でも、このスパ24時間でNSXがどんな走りをするのか、僕たちチームも楽しみにしている。
──チームメイトには、かつてスーパーGTで谷口信輝選手と一緒に活躍したドミニク・ファーンバッハーの弟、マリオがいますね。
BB：マリオは本当にナイスガイで、面白いヤツだよ。もちろん速いし、とても信頼がおけるチームメイトだよ。実家がトヨタ系の自動車販売店をしているらしいけどね。ホンダじゃないんだ（笑）。
──強豪ぞろいのスパ24時間ですが、どのようなレース展開にしたいですか？
BB：毎年参戦ドライバーのレベルが上がっていて、今年はかなりハイレベルだね。それだけに上位35台は、誰が優勝しても本当に不思議じゃないくらいに強豪ぞろいだ。ドライバーのラインアップがすごいだけに難しいレースだけど、それ以上にハイレベルの24時間スプリントレースが楽しみで仕方ないね。ガンバリマス！
──自宅がサーキットに近いということは、毎日自宅から通うのですか？
BB：息子がまだ2歳で、毎朝6時には彼の泣き声のモーニングコールで起こされるんだ。ふだんは愛らしいひと時なんだけど、さすがにレースウイークは集中したいので、チームと同じホテルに宿泊しているよ（笑）。
