更新日: 2019.08.04 16:34
スーパーGT第5戦富士決勝は第3スティントから突然荒れた展開に。ZENT立川がまさかのトラブル大クラッシュ【GT500中間レポート】
真夏の耐久戦、スーパーGT第5戦富士500マイルが8月4日、ついにスタートを迎えた。スタート時の気温は気温32℃、路面温度46℃でピットウォークでも日差しの暑さを強烈に感じるコンディションのなか、静岡県警のパトカー4台、白バイ9台という盛大なパレードを経て、シグナルグリーンで500マイル、177周のレースが始まった。前日の予選は赤旗終了、レース直前のウォームアップ走行でもGT300マシンのタイヤが外れ、コースを転がってしまい赤旗と、波乱が予感されたが、177周レースの前半部を上位陣の動きを中心にまとめた。
GT500の各マシンはクリーンスタートでグリッド順に1コーナーに侵入。17号車KEIHIN NSX-GTは前日のクラッシュを受けてタイヤを四輪交換が必要になったため、ピットスタートとなった。オープニングラップで4番手のZENT CERUMO LC500がWedsSport ADVAN LC500をオーバーテイクして3番手に浮上。
MOTUL AUTECH GT-R、CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rのニッサン陣営がトップ2を形成して周回を重ねる。
4周目には牧野任祐がステアリングを握るModulo Epson NSX-GTが3番手を争うZENT、WedsSportの2台をストレートから1コーナーのブレーキング抜き、5番手から3番手に一気に順位を上げる。
その後、トップのMOTUL GT-RはGT300マシンとヘアピンで接触し、12号車カルソニック IMPUL GT-Rもダンロップコーナーの進入でGT300マシンに追突を受ける形でスピンするが、上位陣は大きな順位変動がなく周回。10周目には5番手のZENTとau TOM’S LC500がサイド・バイ・サイドになって順位を争うもここはZENTがキープする。
20周を過ぎて中段勢の順位争いが激しくなり、そのなかではランキングトップのWAKO’S 4CR LC500が徐々に順位を上げて23周目にはリアライズコーポレーション ADVAN GT-Rをオーバーテイク。11番グリッドから7番手まで順位を上げる。
26周目には3番手WedsSportがピットイン。ドライバーは交代せずにタイヤ交換と給油を行う。そして29周目には7番手走行のリアライズコーポレーションGT-Rが後続にオーバーテイクを許して3ポジションダウン。WedsSportの前には16号車MOTUL MUGEN NSX-GTもピットインしており、ヨコハマタイヤ勢にとってはやや厳しいコンディションのようだ。
代わって3番手となったModulo NSX-GTも30周目にピットイン。ZENTが3番手に上がる。そのZENTも32周目にピットイン。
その後、ルーティンのピットインが山場を迎え、35周目になるとトップ走行のMOTUL GT-Rがピットイン。しかし、マシンを降りたロニー・クインタレッリは怒りを表す動きを見せ、感情をぶつけるようにドアを閉める。クインタレッリは何か不満をアピールしているように見えた。
翌36周目には2番手に順位が上がったau TOM’S LC500、37周目にはトップに上がったCRAFTSPORTS MOTUL GT-Rがピットインし、39周目にはKeePer TOM’S LC500、KEIHIN NSX-GTもピットインしてGT500はここで全車が最初のピットインを終え、順位が入れ替わっていく。