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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.09.08 07:38
更新日: 2019.09.08 09:38

予選のNSX、決勝のLC500は本当か。悩ましいタイヤ選択と台風15号とリンクするオートポリスの勢力図《GT500予選あと読み》

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スーパーGT | 予選のNSX、決勝のLC500は本当か。悩ましいタイヤ選択と台風15号とリンクするオートポリスの勢力図《GT500予選あと読み》

 台風15号の影響からか、金曜の搬入日から強風に見舞われたオートポリス。スーパーGT第6戦の予選は、難しい路面コンディションと気温変化のなかで多くのチーム、そしてドライバーが翻弄されるような形の展開となった。

「クルマのフィーリングは良くて自信を持って攻めることができました」とポールポジション会見で塚越広大が語ったように、KEIHIN NSX-GTはフリー走行か予選Q1、そしてQ2とすべてのセッションでトップタイムをマークして順調な1日を過ごした一方、2番手以下は悲喜交々の予選日となった。

 その要因は、この日のコンディション変化の大きさだった。午前のフリー走行開始時から、予選Q1スタート時までに気温が8度上がり予選Q2では急激に下がっていくという気温の大きな変化に加え、予選日朝からマシンが走行するたびに砂埃が上がるのがモニター上でも視認できるほど、強風の影響で路面はダスティな状況で、路面にラバーが乗っていく変化が読みにくいという、エンジニア/ドライバー泣かせの難しいコンディション。予選Q1で2番手を獲得しながら、Q2では8番手となったZENT CERUMO LC500でQ1を担当した石浦宏明が話す。

「予選Q1はそこまでグリップ感は感じていなくて、正直、アタックの時もスライドも多くて走っているときは焦っていて、もう1周アタックに行かなきゃと思っていたくらいだったんですけど、無線で『2番手だから(連続)アタック止めていいよ』と聞いて、周りもグリップは辛いんだなと思いました」と石浦。

「路面温度が朝から予選Q1にかけて急に上がっていたので、その影響もあったのかなと思います。Q2は逆に路面温度が急に下がったので、ウチのパッケージには合っていなかったなと思いますけど、このポジションでも明日は十分にチャンスはあると思っています」と決勝に向けてはポジティブな期待を語った。

 予選Q1は石浦が話すように手探りの状態のチーム/ドライバーが多く、さらに気温の変化を考慮してタイヤの選択を変えたことが、逆にマシンのパフォーマンスを難しくしてしまうという結果になったチームも多かった。予選2番手ながら、Q1では7番手となったARTA NSX-GTの伊沢拓也が話す。

「Q1はギリギリでしたね。午前中は硬めのタイヤで良かったのですが、Q1に軟らか目のタイヤを選択したら予選の時に気温も上がって、軟らか目のタイヤが動く感じのフィーリングになってコンディションに合っていませんでしたね。ですので、Q2の野尻(智紀)は硬めの方でうまくいきました」と伊沢。

 ARTAと同じような形でRAYBRIG NSX-GTも予選Q1に向けてフリー走行では試していなかったタイヤでアタックしたが、ステアリングを握ったジェンソン・バトンはまさかの12番手でQ1ノックアウトとなってしまった。それでも決勝に向けては自信はあるようで、前回の富士戦同様に、チャンピオンチームがどこまで巻き返すことができるのか注目だ。

 ミシュラン陣営としてはCRAFTSPORTS MOTUL GT-Rが6番手を獲得したが、予選Q1では8番手でギリギリ通過。Q1を担当した平手晃平が振り返る。

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