2019年のスーパーGT第7戦SUGO、スーパーGT GT500クラスのノックアウト方式予選でポールポジションを獲得したのはKEIHIN REAL RACINGのKEIHIN NSX-GTだった。2戦連続ポール獲得を成した塚越広大とベルトラン・バゲットが予選を振りかえり、今度こその今季初勝利を狙う明日の決勝への決意を語っている。
KEIHIN NSX-GT
塚越広大
「8月に行われたSUGO公式テスト、そして前戦オートポリス戦から今回と、僕たちはいい雰囲気を保ったまま走ることができています。朝の練習走行ではいくつかのセットアップを試しながら、チームやバゲットとも話しつつ(セットを)決めていくことができました」
「バゲットがQ1をしっかり(3番手で)通ってくれて、Q2に向けてのセットアップ面のアドバイスもオートポリス戦同様に的確でした。あとはもう『行ってこい』という感じで、バゲットも勝智さん(金石監督)もまた(いい意味での)プレッシャーをかけてくれましたね。今回もクルマを信じて、しっかり走れました」
「(コースレコードについては気温や路面)温度が下がったりして、タイムが出やすいコンディションだったとは思います。いつもGT300クラスのQ2のタイムを見て、監督が『これくらい上がっているよ』とか教えてくれるんですが、今回、山内(英輝)選手がめちゃくちゃ速いタイムを出していたので、軽く『1秒くらい上がっているから、(コースレコード)出してきてね』みたいな雰囲気で……(笑)。山内選手のタイムも僕のモチベーションを上げてくれました」
「明日の決勝は雨かもしれないので(予選日夕刻にも降雨あり)、やはりポールを獲れたことはレースに向けていいことだと思います。前回勝ちたかったですけど、もう少しのところで終わってしまった(3.7秒差の2位)ので今回それを取り返すための第一歩はクリアできたかなとも思っています。決勝日にはKEIHINさんから2000人の大応援団も来てくれますしね」
「晴れと雨、どちらのコンディションでも自信はありますし、雨が降っても僕たちとしては構いませんが、あまりに雨量が多くなると(打ち切りハーフポイントになった)開幕戦のように危ない状況になりかねないので、たくさん降ってほしくはないですね。SUGOの見どころは、やっぱり1コーナーでしょう。オーバーテイクもあるし、ピット作業も見ることができますから」
ベルトラン・バゲット
「朝の走行では少しアンダーステアが出ていて、前のオートポリス戦のときと似た感触だった。ただ、いろいろとセットアップを考えながら進めていって、最後のクラス占有時間帯ではトップタイムも出すことができたから、今回も調子はいいと感じていたよ」
「Q1を突破することができて、まずはひと安心。そしてQ2ではチームメイトがまた素晴らしい仕事をしてくれた。“クレイジー”なラップタイムで、『さすが』と思ったね。今日はいい1日になった。明日も良い結果を出せるように頑張りたい」
「明日の決勝がレインでもドライでも、僕たちのマシンは仕上がっているから、いいパフォーマンスを見せられると思う。もちろん観戦してくれるファンのみなさんにとっては晴れたほうがいいよね」
「もし現地で観戦するなら、SPコーナーがおすすめだよ。あのセクターはどのドライバーも思い切り攻めていくところだし、それだけにミス(やドラマ)も生まれやすい面があるからね。見ていて楽しいと思うよ」