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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.09.22 17:59

スーパーGT:雨の第7戦SUGO、GT300はARTA NSX GT3が圧勝。高木/福住組が14.5点へリード拡大

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スーパーGT | スーパーGT:雨の第7戦SUGO、GT300はARTA NSX GT3が圧勝。高木/福住組が14.5点へリード拡大

 2019年のスーパーGTは9月22日、宮城県のスポーツランドSUGOで第7戦の決勝レースが行われ、スーパーGT GT300クラスはARTA NSX GT3が優勝を飾り、ポイントランキングでのリードを14.5ポイントまで広げている。

 シリーズ全8戦で争われている2019年のスーパーGT。最終戦直前の戦いとなる第7戦は、シリーズ唯一の東北ラウンドとして、高速テクニカルサーキットのSUGOを舞台に争われた。

 日本列島に台風17号が接近していることもあり、この週末はなかなか太陽が姿を見せないコンディションに。決勝日朝も雨粒こそ落ちてこなかったものの、分厚い雲がサーキット上空を覆う天候となり、決勝に向けたグリッド試走、グリッドウォークの時間帯にはとうとう霧雨が降り始める。

 この霧雨はレーススタート時刻が近づくにつれて弱いシャワー状態へと変化。路面も濡れてウエットコンディションとなっていったため、各チームでスタートタイヤをドライタイヤにするか、ウエットタイヤにするかで判断が分かれた。

 前戦オートポリス同様、天候も読みながらの戦いとなった決勝レースは定刻の14時、セーフティカー先導のもとにスタート。このセーフティカーランは3周続き、レースは4周目に実質的スタートを迎えた。

 セーフティカー退出直後の1コーナーでは、2番手につけていたARTA NSX GT3がポールシッターのSUBARU BRZ R&D SPORTを交わしてトップへ浮上。ドライタイヤを履くSUBARU BRZはペースが上がらず、6番手まで後退してしまう。

 ウエットタイヤを履いているARTA NSX GT3はドライタイヤを履いてペースの上がらないGT500クラスも交わすほどの快走で周回を重ね、5周目時点で2番手のリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rに対し、早くも10秒以上のギャップを築いてみせた。

 GT300が7周を終えた時点でのトップ10は、ARTA NSX GT3、リアライズ 日産自動車大学校 GT-R、エヴァRT初号機 X Works GT-R、グッドスマイル 初音ミク AMGRUNUP RIVAUX GT-R、LEON PYRAMID AMG、UPGARAGE NSX GT3、K-tunes RC F GT3、arto RC F GT3、Hitotsuyama Audi R8 LMSとなる。

 このうち、3位を争うエヴァRT初号機GT-Rと初音ミクAMGはテール・トゥ・ノーズでバトルを展開すると、10周目の4コーナーで初音ミクAMGがエヴァRT初号機GT-Rを攻略。その翌周にはリアライズGT-Rも捉えて、2番手までポジションを挙げていった。

レース序盤、リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rに迫ったLEON PYRAMID AMG
レース序盤、リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rに迫ったLEON PYRAMID AMG

 また予選13番手だったLEON AMGも、これがGT300でのレース2戦目となる菅波冬悟が1分30秒台で周回を重ねて着実にポジションを上げると、13周目にはリアライズGT-Rを攻略。表彰台圏内の3番手へと浮上する。

 その後もペースをキープし続けたLEON AMGは19周終了時点で2番手初音ミクAMGの約3秒後方まで接近。追われる初音ミクAMGの片岡龍也も反撃してギャップを維持していたものの、25周目にとうとう2台の差は0.5秒まで縮まり、テール・トゥ・ノーズのバトルに発展した。

 GT500クラスが絡むタイミングで、2台の間隔が一時的に開く場面もあったが、両者は10周近くに渡ってバトルを繰り広げる。この結果、2台のペースが落ちてきたこともあり、その後方からチャンピオンを争うK-tunes RC F GT3の新田守男も追いつき、2位争いは三つどもえのバトルに変化していく。

 10秒以上のギャップをつけてトップを快走していたARTA NSX GT3、そして2位を争う3台のうち、初音ミクAMGとLEON AMGは、36周を消化した時点で同時にピットへ。すると、2コーナーでコースオフしたGT500のカルソニック IMPUL GT-Rを回収するべく、このタイミングでセーフティカーが導入された。

 この時点でトップにはK-tunes RC Fがつけたがルーティンのピット未消化で大きなロスを被ってしまう。実質的トップのARTA NSX GT3は4番手でコースに復帰、ピットで初音ミクAMGを交わしたLEON AMGが実質2位となる6番手、その後方には初音ミクAMGが続いた。

■セーフティカー退出後のレース終盤はK-tunes RC Fが怒涛の追い上げ


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