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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.09.22 18:14
更新日: 2019.09.22 20:15

ニッサンGT-Rが今季初勝利。CRAFTSPORTSが入れ替わる雨中のトップ争いで逆転V【スーパーGT第7戦SUGO決勝】

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スーパーGT | ニッサンGT-Rが今季初勝利。CRAFTSPORTSが入れ替わる雨中のトップ争いで逆転V【スーパーGT第7戦SUGO決勝】

 シリーズ最後の2戦にカレンダーを移したスポーツランドSUGOでのスーパーGT第7戦は、台風の影響による天候とセーフティカーが絡み、雨量がめまぐるしく変化する荒れた展開を制したCRAFTSPORT MOTUL GT-Rの平手晃平/フレデリック・マコウィッキィ組が今季初優勝。ニッサンGT-Rにとっても2019年シーズン初勝利を飾る結果となった。

 昨年の第6戦から選手権天王山の第7戦へと開催時期を移したSUGOラウンドは、ここまでの積算獲得ポイントによるウエイトハンデ(WH)が軽減され、通常のウエイト×2kg相当からウエイト×1kg相当となり、予選ではシリーズランキング上位勢も健闘。

 コースとの相性+軽めのウエイトによりフロントロウを独占したKEIHIN NSX-GT、RAYBRIG NSX-GTのホンダ勢に対し、タイトル争いを展開するKeePer TOM’S LC500(WH55kg)は2列目4番手、ランク首位を行くWAKO’S 4CR LC500(WH65kg)はQ1突破を果たして8番手と、燃料リストリクター1ランクダウンの影響を感じさせないポジションを手にした。

 一方、開幕から連続2位があったものの、中盤以降苦しい戦いが続くニッサン勢は、CRAFTSPORT MOTUL GT-Rの7番グリッドが最上位で、同じミシュランタイヤを履くMOTUL AUTECH GT-Rは、トラフィックの影響もありQ1敗退で10番手と、決勝での巻き返しを狙う構図となった。

 9月22日決勝当日のSUGO一帯にも、日本列島に迫り来る台風17号の影響が出始めており、宮城県には早くから雨の予報が出ていたものの、降雨はなんとかこらえドライをキープ。

 各陣営とも決勝前ウォームアップ走行ではレインタイヤのスクラブをして備えると、グリッドウォーク中にはコース上には霧雨が舞い始め、チームには難しい選択が迫られることに。

 すべての作業が禁止される13時55分のスタート開始5分前ボード掲示時点で、路面の色が変わるほどの状況となり、レースコントロールからはセーフティカー(SC)スタートが宣告される。グリッド上のマシンではポールシッターのKEIHIN NSX-GT、5番手のWedsSport ADVAN LC500、11番手のZENT CERUMO LC500、12番手のリアライズコーポレーション ADVAN GT-Rの4台がスリックタイヤを選択した模様で、上位勢はKEIHIN以外は軒並みウエットをチョイス。この判断がSC明けにどう出るかが最初の焦点となった。

 リスタートの判断が下されたのは4周目突入時点。ポールシッターのKEIHIN塚越広大は最終コーナーから思ったような加速をすることができず、続く1コーナーで2番手RAYBRIG NSX-GTジェンソン・バトン、3番手au TOM’S LC500中嶋一貴、そして4番手KeePer TOM’S LC500ニック・キャシディ、にまとめてかわされてしまう。

 後続でもスリックタイヤを選んでいたマシンがたまらず遅れ始め、5周目には24号車リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rが4コーナーで、9周目には38号車ZENT CERUMO LC500が3コーナーでスピンを喫し、GT300クラスの首位にもオーバーテイクされるなど、スリックへの選択は裏目に出ることに。

 一方、ウエットを履いた海外ドライバー同士の首位争いは、6周目にニックが、11周目にはバトンが、それぞれ馬の背コーナーの進入でワイドランを喫するも、タイムやポジションを失うまでには至らず。3番手を走っていたau TOM’S LC500がシーズン3基目のエンジン投入による10秒のペナルティストップを消化したため、代わって3番手浮上のCRAFTSPORT MOTUL GT-R以下、300クラスのバックマーカーを処理しながらの単独走行が続いていく。


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